ヒャッケンマワリ の商品レビュー
内田百閒が好きという作者が、毎回内田百閒の作品や、人となりを伝えるエピソードを盛り込んで描いた連作エッセイ漫画。 内田百閒は明治生まれで、晩年の夏目漱石に師事し、大正から戦前戦後の昭和にかけて、大学の独逸語の教授職などもしながら、小説と多数の随筆を残した作家。 内田百閒自体に興味...
内田百閒が好きという作者が、毎回内田百閒の作品や、人となりを伝えるエピソードを盛り込んで描いた連作エッセイ漫画。 内田百閒は明治生まれで、晩年の夏目漱石に師事し、大正から戦前戦後の昭和にかけて、大学の独逸語の教授職などもしながら、小説と多数の随筆を残した作家。 内田百閒自体に興味はあったものの、本を読むまでには至っていなかったので、この漫画を読んで面白そうなら読んでみようと思い手に取った。 面白い!勿論、漫画自体も面白いが、内田百閒という作家も面白いに違いないと思えるほどに面白い。
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内田百閒について描かれたコミックエッセイ。作者はすごく内田百閒という作家が好きなのかなあという印象。内田百閒の破天荒ぶりというか偏屈ぶりというか変わった人となりや鉄道マニアな一面も知れたし、著書の少しを知れたし興味を持ってしまった。どのエピソードにもユーモアがあり、また作者の愛も...
内田百閒について描かれたコミックエッセイ。作者はすごく内田百閒という作家が好きなのかなあという印象。内田百閒の破天荒ぶりというか偏屈ぶりというか変わった人となりや鉄道マニアな一面も知れたし、著書の少しを知れたし興味を持ってしまった。どのエピソードにもユーモアがあり、また作者の愛も感じて面白かった。漫画だけど物書きを題材にしてるからか文学的な雰囲気。個人的には装丁も素晴らしくて満足です。いつか読んでみたい内田百閒。
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飄々とした阿房列車の百閒と、そうありたいけれども涙をとめることができないノラや、東海道刈谷駅の百閒と。この百閒の2面のブレが上手く描けてるような気がする。文章で書くと硬くなりすぎるのかな。マンガってふだんあまり読まないんやけど、これはマンガで書く意味のあるマンガやな。
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内田百閒の随筆や小説,ヒマラヤ山系氏の随筆を基に,内田百閒その人を描いた25編の漫画からなる短編集.足かけ8年にもわたって連載し続けられたようで,初期と終盤では若干トーンの違いもあるように感じられたのだが,作者の百閒先生への愛情が感じられ,同じように百閒先生が大好きな私にはたまら...
内田百閒の随筆や小説,ヒマラヤ山系氏の随筆を基に,内田百閒その人を描いた25編の漫画からなる短編集.足かけ8年にもわたって連載し続けられたようで,初期と終盤では若干トーンの違いもあるように感じられたのだが,作者の百閒先生への愛情が感じられ,同じように百閒先生が大好きな私にはたまらない一冊だった.いや,たぶん,百閒先生のことを知らなくても楽しめると思う.
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