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ウォーター&ビスケットのテーマ(1) の商品レビュー

3.7

7件のお客様レビュー

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2020/01/06
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ウォーター&ビスケットの引用セリフがとにかく胸に刺さる。 生きろと強く訴えられている感じがした。 主人公3人の関係がまだよくわからないので、続きが楽しみ!

Posted byブクログ

2019/06/12

図書館で。 異世界転生モノなんだけれども、能力が限定されていたり食物が潤沢にある訳でもなく割とシビアな世界。 特殊能力を利用したバトルとかこの作者にはピッタリな感じ。で、物凄い不穏な所で終わっているから続きはよって借りようと思ったらウチの市、2巻入ってなかった… 仕方ないから続...

図書館で。 異世界転生モノなんだけれども、能力が限定されていたり食物が潤沢にある訳でもなく割とシビアな世界。 特殊能力を利用したバトルとかこの作者にはピッタリな感じ。で、物凄い不穏な所で終わっているから続きはよって借りようと思ったらウチの市、2巻入ってなかった… 仕方ないから続きは自力で買うか…

Posted byブクログ

2019/05/29
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

箱庭世界×異能力という作者お得意の限定的シチュエーションで繰り広げられる陣取りサバイバル。異能力バトルで軍師ポジションという主人公の立ち位置も面白いが、誰よりも臆病な主人公が選んだ能力がこれほど戦闘に役に立たないというのも珍しい。Q&Aという運営に質問することができ、確実な解答を引き出すことのできる能力、というのは実に河野裕らしく、運命とルールはこの世界では同義である。ルールに抗いながら枠外の解決法を探るというのが基本的な河野裕作品のスタンスなのだが、今作は他の作品と比べてより直接的で、戦闘描写も若干多めであるが、それでもこの能力を選び取るというのはある種のこだわりなのだろう。中盤の身体強化+シールド展開という蟻踏みアズチがモロに戦闘タイプのキャラなので対比としても抜群だった。死に様にショックを受けるシーンも非常に素晴らしく、バトロワものとしては王道シチュながらも「いや、消えろよ。ゲームみたいな世界なんだろ。死体なんか、ゲームみたいに消えろよ」という台詞は主人公の浮いた感覚を端的に表している名シーンだと思った。 天才ではあるが臆病に近い狂気という主人公造形も、今までの平熱系主人公とは違った趣で面白く、ヒロインとの甘々ではないドライかつ強固な信頼関係という距離感も良い。総じて今までの作者らしさを失わないままで、新たな境地に踏み出している作品であるといえよう。根底に流れるリリシズムも相変わらず魅力的。トーマが実は女の子という三角関係は実にらしくて笑ってしまったが、引きとしては抜群である。新境地も垣間見えたため、次作も楽しみなシリーズである。

Posted byブクログ

2018/05/05

サクラダリセットを彷彿とする異能系ですが、今作はバトル小説にメーターを振ってあるように思いました。 流れるような言葉の応酬は健在です。詩的なうつくしく哲学っぽさもある表現もいつもどおりで心地よく読めます。 ギミックもトリックも多くちょっと混乱しますがおもしろいです。謎がまだまだた...

サクラダリセットを彷彿とする異能系ですが、今作はバトル小説にメーターを振ってあるように思いました。 流れるような言葉の応酬は健在です。詩的なうつくしく哲学っぽさもある表現もいつもどおりで心地よく読めます。 ギミックもトリックも多くちょっと混乱しますがおもしろいです。謎がまだまだたくさんあるので、どうやって解いて行くのか楽しみです。 まだまだ続きそうなので続きが気になります。

Posted byブクログ

2017/11/26

作者と絵師のせいもあるけどサクラダリセットの臭いがする軍師系の話。 最後のトーマはずるいなぁ。まさかそういう話になるとは。 なんか続くみたいだし。 …続くのか?これで?

Posted byブクログ

2017/11/20

ゲームにおいて最強の人物は誰か。言うまでもなく、ルールを作る人間だ。だが最強がいつも勝つとは限らない。ルールの外にいる人物をプレイヤーにしまった時、最強は最強から転げ落ちる(かもしれない)。 なんか禅問答のような感想だけど、そんなロジカルふうなことを口にしたくなる作品。異世界ら...

ゲームにおいて最強の人物は誰か。言うまでもなく、ルールを作る人間だ。だが最強がいつも勝つとは限らない。ルールの外にいる人物をプレイヤーにしまった時、最強は最強から転げ落ちる(かもしれない)。 なんか禅問答のような感想だけど、そんなロジカルふうなことを口にしたくなる作品。異世界らしきところでゲームに参加させられる主人公たちは、そのルールを乗り越えようとしてくる。やや説明が難しい点もあるが、その穴をつくスタイルは痛快。そして、作中作の台詞がいちいちカッコいいのも良い。

Posted byブクログ

2017/11/27

臆病者を自称する高校生・香屋と幼馴染の秋穂は 8月をループする街【架見崎】に招かれる。 まるでゲーム世界のような陣取り合戦が勃発する架見崎において, 人々は自分に特殊能力を設定できる。 攻撃,護身,情報収集…, しかし臆病者の香屋はその中のどれでもなく, まさに”「世界」と戦う...

臆病者を自称する高校生・香屋と幼馴染の秋穂は 8月をループする街【架見崎】に招かれる。 まるでゲーム世界のような陣取り合戦が勃発する架見崎において, 人々は自分に特殊能力を設定できる。 攻撃,護身,情報収集…, しかし臆病者の香屋はその中のどれでもなく, まさに”「世界」と戦うための能力”を手に入れた。 「臆病者の準備に,過剰なんて言葉はない」 たとえどんな理由があろうと自分が死ぬには足りない。 自分の身に降りかかる全ての恐怖がかえって彼を大胆にさせる。 そんな例外的な能力を持つ彼は,闘うよりも護られることを選んだ。 「ヒーローになるつもりですか?」 「違う。僕はお姫様になりたい」 本書の帯にある言葉に,読み終えてから深く納得する。 「ゲームに勝つためには,ルールに精通しなければならない。 しかし,『世界』と戦うには,ルールの向こう側に辿り着かねばならない」

Posted byブクログ