城の中のイギリス人 愛蔵版 の商品レビュー
【オンライン読書会開催!】 読書会コミュニティ「猫町倶楽部」の課題作品です ■2022年1月21日(金)23:00 〜 22日(土)00:45 https://nekomachi-club.com/events/657a716c3c92
Posted by
謎のイギリス人モンキュによる極まったグロテスクとエロスを、語り手が詳細過ぎる程に表現している小説です。 満潮で孤島となる立地で繰り広げられる、人間の飽くことなき性欲。 一言で“気持ちが悪い”というのが感想ですが、知人の司書が私好みだろうと推薦した一冊。 その目に狂いはありませんで...
謎のイギリス人モンキュによる極まったグロテスクとエロスを、語り手が詳細過ぎる程に表現している小説です。 満潮で孤島となる立地で繰り広げられる、人間の飽くことなき性欲。 一言で“気持ちが悪い”というのが感想ですが、知人の司書が私好みだろうと推薦した一冊。 その目に狂いはありませんでしたが、本当に“気持ちが悪い”。
Posted by
フランスの郊外にイギリス人の高官が城を所有。そこで繰り広げられる性の饗宴。ですが、やり過ぎちゃっててコントみたいな所まで行ってますの。日本人の描くエロスは津波のような強風のような押し寄せる重さがあるように思いますが、あちらの方(仏)はテーブルの上で火のついた爆弾を全員でほうほう言...
フランスの郊外にイギリス人の高官が城を所有。そこで繰り広げられる性の饗宴。ですが、やり過ぎちゃっててコントみたいな所まで行ってますの。日本人の描くエロスは津波のような強風のような押し寄せる重さがあるように思いますが、あちらの方(仏)はテーブルの上で火のついた爆弾を全員でほうほう言いながら観賞する、そんな違いを感じましたよ。この城では外の世界の服装をやめて、18世紀風のガウンを着せられるのですが、外の世界から隔たった異様な空間をプロデュースするホストの気合いが感じられます。また可愛い表紙に騙されたのでした。
Posted by
救いようのない残酷さとエロス。 ラストでようやくフィクションっぽさが出て安堵するものの、残酷さと汚さの想像力に読んでいて嫌気がさしてきた。 装丁は素晴らしいのに。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
長らく品切れだった澁澤龍彦訳が愛蔵版で登場。 中公文庫から同じ作品が生田耕作訳で刊行されていた(※ピエール・モリオン名義)が、こちらも品切れのようだ。 『悪徳の栄え』『O嬢の物語』『眼球譚』などに連なる『文学的ポルノ』の1冊と言われることが多いが、その中でもぶっ飛び具合は随一w ラストのカタルシスはマンディアルグ以外には書けないのではないか。しかし本書に限らず、『文学的ポルノ』に果たして実用性があるかどうかはけっこう疑問だったりw 餅は餅屋……?
Posted by
- 1