百二十歳の少女 古美術商・柊ニーナ の商品レビュー
いつもの大石圭とは違い、フランスと日本を行き来しながらアンティークショップを中心に物語が展開される異色の作品である。アンティークドールの世界は全く知らなかった分野なのでちょっと興味あり。
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古物商を営むニーナは、ビスクドール、ブリュ・ジュンを買い付ける。 が、それは「持ち主を死へをいざなう」といわれるいわくつきのものだった。 ブリュ・ジュンって何? って便利な世の中でぐぐれば見られる。 確かに、普通のビスクドールとは違って表情がとってもアンニュイ...
古物商を営むニーナは、ビスクドール、ブリュ・ジュンを買い付ける。 が、それは「持ち主を死へをいざなう」といわれるいわくつきのものだった。 ブリュ・ジュンって何? って便利な世の中でぐぐれば見られる。 確かに、普通のビスクドールとは違って表情がとってもアンニュイ。こんな表情でいわくつきって、もうこの設定だけで怖い。 が、その雰囲気で煙にまいているけど、ステレオの王道です。 とはいえ、少女をかたどられた人形を通して、女性のありかたまで、語らせたあたりが上手い。職人技です。 なんか彼女のシリーズは続きそうなのだけど、こんな風に悲しみを積み重ねていくシリーズだったら、彼女がかわいそうだなと思います。 うん。大石圭にしては主人公の性格がよくて、知的なんだもの。 が、またそういう彼女が堕ちていくのを読んでみたいとも思うのである。 にしても最近の大石圭を読むと、ものすごくワインが飲みたくなるので、困りますww
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