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日銀危機に備えよ の商品レビュー

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4件のお客様レビュー

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2018/01/22

日銀による国債引き受けは、「財政ファイナンス」と呼ばれる国際的な禁じ手。この事態への出口戦略もない。すなわち、ハイパーインフレになることは避けられず、余剰資金は今のうちにドルに換えておいた方がいいとのこと。著者は単なる経済評論家とは異なり、国会議員として黒田総裁に質問し、日銀とし...

日銀による国債引き受けは、「財政ファイナンス」と呼ばれる国際的な禁じ手。この事態への出口戦略もない。すなわち、ハイパーインフレになることは避けられず、余剰資金は今のうちにドルに換えておいた方がいいとのこと。著者は単なる経済評論家とは異なり、国会議員として黒田総裁に質問し、日銀としての公式回答を得るところから自論を展開しており、かなり信用に足ると思われる。

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2017/11/18

異次元緩和に「出口」なし! 日銀危機に備えよ 2017/8/19 著:藤巻 健史 安倍政権と日銀が行った異次元の質的・量的金融緩和(異次元緩和)によって、今の日本経済は極めて危険な状態にある。見えないところでマグマはどんどん大きくなっており、暴力的な噴火、すなわちハイパーイン...

異次元緩和に「出口」なし! 日銀危機に備えよ 2017/8/19 著:藤巻 健史 安倍政権と日銀が行った異次元の質的・量的金融緩和(異次元緩和)によって、今の日本経済は極めて危険な状態にある。見えないところでマグマはどんどん大きくなっており、暴力的な噴火、すなわちハイパーインフレと円の大暴落が起きるのは時間の問題。そして残された時間はどんどん少なくなってきている。 本書の構成は以下の6章から成る。 ①異次元の危機的状況にある日本経済。ハードランディングはもはや不可避だ ②異次元緩和に「出口」なし。いよいよ日銀倒産の危機到来 ③シムズ理論、統合政府論 世にはびこる楽観論を斬る ④「Xデー」に備えて、今こそ絶対にドルを買え ⑤遅きに失した「円安政策」と「マイナス金利政策」 ⑥それでも日本経済は大復活できる 未来はだれにもわからない。 しかし、本書で著者が説く「日本」の状況は恐ろしい。それも一つの事実でもある。そうならないために自分たちができることも少ない。かと言って指をくわえてみているだけというのもはがゆい。 有事に備える。最低限にすべきことなのかもしれない。起こらない。大丈夫と決めつけるだけではなく、可能性の一つとして受け入れればいざそうなったときの動きも変わる。 知識の少ない自分でも読みやすい内容である本書。 ウルトラCが期待できない現状。コツコツ努力するというのも現状では焼け石に水。他人事ではほっとけない「日本」の問題。誰しもがもう一度知っておくべきことが本書にはある。

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2017/10/14

一見それなりに説得力のある主張をしているように思えるが、個人的にはどうも素直にうなづけない。 この人は学者ではないので、現場の感覚を大事に何が起こるかを予測している点は好感が持てるのだが、そもそも、日本でハイパーインフレが起こるような事態になったら、世界経済はひっくり返ることに...

一見それなりに説得力のある主張をしているように思えるが、個人的にはどうも素直にうなづけない。 この人は学者ではないので、現場の感覚を大事に何が起こるかを予測している点は好感が持てるのだが、そもそも、日本でハイパーインフレが起こるような事態になったら、世界経済はひっくり返ることになるのではないだろうか? その時点で、いくらドル資産に逃避してもほとんど焼け石に水。保険にもならないのではないだろうか? 本書の中では一番納得できたのは、日本人は、切迫つまらないと、構造改革ができないという、いささか本書の中身とは関係のない部分でした。

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2017/10/03

日本の財政が危機的な状況になっているとの認識は、徐々に広まりつつあるのではないだろうか。 この30年間日本の惨状は目を覆うばかりだ。 名目GDPの比較では、30年で日本の1.5倍に対し、米4.1倍、英4.9倍、韓国17.8倍、豪7.4倍、シンガポール9.8倍、中国はなんと75...

日本の財政が危機的な状況になっているとの認識は、徐々に広まりつつあるのではないだろうか。 この30年間日本の惨状は目を覆うばかりだ。 名目GDPの比較では、30年で日本の1.5倍に対し、米4.1倍、英4.9倍、韓国17.8倍、豪7.4倍、シンガポール9.8倍、中国はなんと75倍!。2010年に日本を抜いた中国は、その後たったの7年で日本の2.5倍のGDPに成長している。 よく日本国民は我慢していると思う。アベノミクスなんて他の国にとって見ればゴミみたいなものだ。 その間にひたすら財政を悪化させ、著者曰く最早出口無しの状況だ。 当然対応策は外貨ということになる。変り種としては「ドル長期債ベアファンド」が面白いかも?

Posted byブクログ