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夜空に泳ぐチョコレートグラミー の商品レビュー

4.1

126件のお客様レビュー

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    42

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  3. 3つ

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2025/01/25

著者…。好きやな…わたし…。 (せやろな) あと、著者は海または魚をテーマにすることが多いけど、それはこちら方面の知識が豊富やから? それとも、息苦しさを覚えつつ過ごした経験があらはるから? わからんが、この本もものすごいいきおいで読んだ。 家庭環境が(一般論から比べると...

著者…。好きやな…わたし…。 (せやろな) あと、著者は海または魚をテーマにすることが多いけど、それはこちら方面の知識が豊富やから? それとも、息苦しさを覚えつつ過ごした経験があらはるから? わからんが、この本もものすごいいきおいで読んだ。 家庭環境が(一般論から比べると)いびつな登場人物が多い気がするので、わたしがささるのはそのあたりもあるのかもしれん。 連作短編のように、章ごとに少しずつつながりがあるけど、だからってそのつながりが必然でもないあたりに、海、て感じもするね。 同じ世界にいるけれど、交わることはない、交わらなくても確かに同じ世界にいるというこの感覚。距離感? これこそが著者のもとめる「ぎりぎり息苦しくない範囲」なのかなあ。 どの話も面白くて、ぐっときて、でも、最終章の「海になる」が、もう…。 タイトルも絶妙やし、最後のエンディングも最高やし、もうほんまに「海」やねんな。 荒ぶることもあったけど、最後は全部をあたたかく包み込んでくれる…帰る場所的な…ああもう…何だ…(笑。語彙力)。 読み終えるとタイトルに唸る。 でも、「海になる」を読んでて気づいた。わたしもどちらかというと、死なない人なのかもしれないと思ったし、それもいいんだと思った。 それでも、つらいなって思っていいんやなと思った。 しんどいです、と、口に出すことにも資格がいる、と、思っている人は、わたしだけではないやろう。

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2025/01/06

小さな世界の中でのオムニバス。弱さからの脱却。自己の気付きと発見。同じところにずっと住み続けていたら、息苦しくなる。怖くて出られない。色んな感性の物語。

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2025/01/01

5編の絡まり具合がすごい。どれも暴力や屈辱に溢れていて気が重いが、一気読みだった。そして1行目の切り口と文の終わり方が良くて、それを書き留めておきたいと思った。 同郷の作家。 でも北九州ってそんなに修羅だったり破茶滅茶だったりはしないんですよ。

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2024/08/23

町田そのこさんの話の作りはとても面白い。 ダークな部分とその裏側。物語の登場人物同士の意外なつながり。仕掛けがたくさん詰まってる。 様々な思いや愛の形に触れることができる作品り

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2024/08/08

切なく、悲しく、愛しく…どうか救われますようにと願いたくなる。辛いこともあるけれど、生きている。生の美しさと闇のような部分も書いてくれる作家さんだなと思いました。 また他の作品も読んでみたいです。 同じ街を舞台に繋がる部分もあって、別視点から登場人物を見られたりするのが面白かっ...

切なく、悲しく、愛しく…どうか救われますようにと願いたくなる。辛いこともあるけれど、生きている。生の美しさと闇のような部分も書いてくれる作家さんだなと思いました。 また他の作品も読んでみたいです。 同じ街を舞台に繋がる部分もあって、別視点から登場人物を見られたりするのが面白かったです。 でも帯の大胆な仕掛けというのがわからずきちんと読みきれていないかも…笑

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2024/06/19

5つの話から成る連作短編小説。どの話も魚に例えられていて最後には別れがあり、切ない内容でした。個人的には「波間に浮かぶイエロー」が一番好みで、男性から女性になったという芙美さんがとても良い人で好感が持てました。どの話を読んでも登場人物それぞれの一般的ではない独特の悩みや苦労があり...

5つの話から成る連作短編小説。どの話も魚に例えられていて最後には別れがあり、切ない内容でした。個人的には「波間に浮かぶイエロー」が一番好みで、男性から女性になったという芙美さんがとても良い人で好感が持てました。どの話を読んでも登場人物それぞれの一般的ではない独特の悩みや苦労があり、様々な視点で考えることができ、また他の話で登場した人が脇役として出て来るので、一つの物語の裏側を知れるという構造が面白かったです。

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2024/05/31

町田そのこさんの本を 最近ずっと読んでます笑 うるうるくる場面もたくさんありました。 個人的に好きなのは 夜空に泳ぐチョコレートグラミーが 1番好きでした。 連続短編集にハマってしまった今日この頃です。

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2024/04/22

町田その子の衝撃のデビュー作。第15回女による女のためのR-18文学賞大賞受賞作の『カメルーンの青い魚』収録。 連作短編集。必死に生きている人たちの心理描写が素晴らしい。連作短編集の良さがここにはある。いろいろなピースがつながり、大きな感動へとつながっていく。

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2024/03/03

辛い、切ない、苦しい、けどよかった。 広い海に溺れるような作品。 町田さんの他の本からして、もっともっと重たいものを想像していたけど、苦しみが少なくて安心した。いや、十分苦しいけど、まだ呼吸はできる範囲。溺れるスイミーを読み終えた後が一番喉が苦しかった。 いまは水族館にいるよ...

辛い、切ない、苦しい、けどよかった。 広い海に溺れるような作品。 町田さんの他の本からして、もっともっと重たいものを想像していたけど、苦しみが少なくて安心した。いや、十分苦しいけど、まだ呼吸はできる範囲。溺れるスイミーを読み終えた後が一番喉が苦しかった。 いまは水族館にいるような魚が(熱帯魚?)頭の中にチラついている感覚に陥っている。 同じ街に住んでいたり、少しずつ関係している人たちのそれぞれの短編。 表紙にある晴子の後ろ姿が忘れられない。 明るい本ではないが、切り開けるというか、、 ズーンとしているけど面白かった。 りゅうちゃんについてもっと読みたかったなあ。 けど、このもっと読みたかったなって感覚ぐらいがちょうどいいのかもしれない。

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2024/01/06

シングルマザー、小学生の男の子、恋人を亡くしたカフェ店員…思いを抱えた人のショートストーリーの連作。それぞれのお話の中に別の話の登場人物が度々出てきて彼女たちの別の一面が描かれている。 どの話も最後は前向きになれる結末で暗い気持ちにならずに読めた。

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