1,800円以上の注文で送料無料

星空 の商品レビュー

4.8

7件のお客様レビュー

  1. 5つ

    3

  2. 4つ

    1

  3. 3つ

    0

  4. 2つ

    0

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2023/07/07

扉に「世界とうまくやっていけない子供たちに」とあるとおり、孤独な少女と少年が心を通わせる一夏の物語。 なんて、書くと陳腐な物語のように思われるかもしれないけれどぜんぜんちがう。 ゴッホの「星月夜」がモチーフとなり、絵も美しく、そえられた言葉もお話しも胸にしみ込む。心が震える、愛お...

扉に「世界とうまくやっていけない子供たちに」とあるとおり、孤独な少女と少年が心を通わせる一夏の物語。 なんて、書くと陳腐な物語のように思われるかもしれないけれどぜんぜんちがう。 ゴッホの「星月夜」がモチーフとなり、絵も美しく、そえられた言葉もお話しも胸にしみ込む。心が震える、愛おしいすてきな本。 手元に置いておきたい一冊。

Posted byブクログ

2022/12/17

小さい頃は、こんな事を思うことがあるかもしれない。正直、私も小さい頃は友達との関わりなど苦手だったので、ひとりでいることが楽だし自由だという気もする。 遠い未来がどうなるのか、どうなっていくのか、不安もあるし希望もある。 絵のタッチも優しい感じで温かみがあり、ジックと読めました。

Posted byブクログ

2023/11/15
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

(2023.12) これは、 未来の好きな本棚に入れる本に決定!! 素敵なお話。 ジミーさんの3部作の2作目「君といた時いない時」から読んでしまい、ジミーさんのほかの作品も読みたくなり急いで図書館へ探しに。 司書さんに聞くと 「ありますよ♪」と。 なんと。あったではありませんか!!すごすぎる。 やはり、この図書館はすごい。 栄養いっぱいもらって、瀕死状態から抜け出せそう。 思ったより枯渇していたんだな~としみじみ。 私の読書生活は、出会えた本だけじゃなく、選書してくれいつか手にとれるように温めてくれている司書さんのおかげで人生が潤っているんだなぁ~と司書さんの存在を改めて感じ感謝の気持ちでいっぱいになった。

Posted byブクログ

2020/06/03

台湾の絵本作家が描く、切なくも心暖まる物語。 両手から砂が少しずつ零れていくように、いままで大切にしてきたものがゆっくりと壊れていく。 今日という日は永遠で、孤独という言葉さえ形がなかった世界から、『大人』と呼ばれるナイフのような世界へ。 それでも何とか零れないように、葛藤しな...

台湾の絵本作家が描く、切なくも心暖まる物語。 両手から砂が少しずつ零れていくように、いままで大切にしてきたものがゆっくりと壊れていく。 今日という日は永遠で、孤独という言葉さえ形がなかった世界から、『大人』と呼ばれるナイフのような世界へ。 それでも何とか零れないように、葛藤しながらも少しずつ前へ。 そんな少女が出会った一人の少年、そして別れ。 前に進むためには痛みを伴わなければいけない。けど、大切なものはきっと変わらない。 冒頭に作者のこんなメッセージから始まります。 「顔をあげて、星空を見上げれば、世界はもっと大きく、大きくなる……」、そして「世界とうまくやっていけない子供たちに」。 誰もが一度は感じたことのある世界との違和感や孤独を、主人公の少女を通し、絵画のような美しいイラストと共に優しく表現しています。 優しさを見失いそうになった時、悲しさの真ん中にいるときも必ず寄り添ってくれるひとがいる。 こどもだけでなく、離れているけどいつも想っている友人に贈りたい絵本。

Posted byブクログ

2019/08/04

思春期の少年少女が、家族に関する事で傷つき心を痛める様子を、幾米さんの色彩豊かな絵で表現されていて、美しくも切ない。 ボリューミーで大人にも読み応えがある1冊。

Posted byブクログ

2019/06/14

実写化もされた、台湾で人気の絵本作家さんの本です。絵本と言っても漢字にルビもありませんしある程度の年齢の子供や大人向けですね。少女と少年それぞれの事情による孤独と葛藤。生活の一コマ一コマから伝わってくる哀愁が、二人で行動する部分ではガラッと変わってキラキラと輝いて見えてきます。ラ...

実写化もされた、台湾で人気の絵本作家さんの本です。絵本と言っても漢字にルビもありませんしある程度の年齢の子供や大人向けですね。少女と少年それぞれの事情による孤独と葛藤。生活の一コマ一コマから伝わってくる哀愁が、二人で行動する部分ではガラッと変わってキラキラと輝いて見えてきます。ラストの少年の部屋から伝わってくるものは大きいです。読後、最初に戻っていろいろなものが表す意味をあらためて感じとり、イラストの美しさを堪能しました。

Posted byブクログ

2017/08/13

久々の邦訳となるジミーの絵本は、どことなく『銀河鉄道の夜』を思い出させる。世界の残酷さを感じながら成長し、美しいものを求めても手に入れられず、喪失を悲しみながらもそれを思い出として生きることは、これまで自分を含めた誰もが感じてきたことで、それを緻密な画風で表現してくれる。時に不穏...

久々の邦訳となるジミーの絵本は、どことなく『銀河鉄道の夜』を思い出させる。世界の残酷さを感じながら成長し、美しいものを求めても手に入れられず、喪失を悲しみながらもそれを思い出として生きることは、これまで自分を含めた誰もが感じてきたことで、それを緻密な画風で表現してくれる。時に不穏で、それでいて圧倒される。

Posted byブクログ