1,800円以上の注文で送料無料

コックリさんの父 中岡俊哉のオカルト人生 の商品レビュー

3.6

8件のお客様レビュー

  1. 5つ

    2

  2. 4つ

    1

  3. 3つ

    3

  4. 2つ

    1

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2021/09/26

70年代から80年代の心霊ブームの立役者である中岡俊哉の人生。著者は息子と生前最後のインタビューを行った放送作家。 TVの影響で軽い扱いになってしまったが、心霊現象に真摯に取り組んだ中岡の勢力的なワークスタイルと、超能力番組や心霊写真、コックリさんなどの番組やブームの裏面史。ブー...

70年代から80年代の心霊ブームの立役者である中岡俊哉の人生。著者は息子と生前最後のインタビューを行った放送作家。 TVの影響で軽い扱いになってしまったが、心霊現象に真摯に取り組んだ中岡の勢力的なワークスタイルと、超能力番組や心霊写真、コックリさんなどの番組やブームの裏面史。ブームで大々的に扱われながら、見た目の割に研究が進まなかった残念な時代。 残念なのは大量の資料を死に際して廃棄させてしまったということ。埋もれた資料もあるだろうに、当人の意向は分からないが、大きな損失だろう。 またTVの相変わらず軽佻な方針も課題。

Posted byブクログ

2021/01/17

すっかり忘れていたけど確実に少年時代の興味関心領域に「中岡俊哉」という地下伏流水が流れていたことを知りました。当時の少年マガジンは超立体的で「ゲゲゲの鬼太郎」が連載されている時は世界の妖怪特集、「幻魔大戦」が連載されている時はエスパー特集が掲載されていて、隅々まで貪り読んでいたっ...

すっかり忘れていたけど確実に少年時代の興味関心領域に「中岡俊哉」という地下伏流水が流れていたことを知りました。当時の少年マガジンは超立体的で「ゲゲゲの鬼太郎」が連載されている時は世界の妖怪特集、「幻魔大戦」が連載されている時はエスパー特集が掲載されていて、隅々まで貪り読んでいたっけ。漫画の方は水木しげるや石森章太郎(石ノ森じゃない時代…)などの伝説のレジェンドたちがキラキラしていたし、グラビア特集の方は大伴昌司の先駆的仕事が再発見されていますが、確かに情報ページには、必ず、中岡俊哉って名前がクレジットされていた記憶があります。怪奇現象、超常現象は男の子たちの大好物だったからなぁ。しかも本書で楳図かずおの「へび少女」の原作が彼だったんなんて、びっくり。それを読みたいため少女フレンド、恐る恐る開いたことを思い出しました。でも、本当かなぁ。この本の著者の息子と弟子なので、取り上げている対象への距離感が近すぎるような感じもあります。それが、中岡俊哉の、なんかちょっとだけ「本当かなぁ…」という文体を思い出させ、ちょっと面白くもあり…。怪奇→超能力→コックリさん→心霊写真→透視能力→ピラミッドパワー→ハンドパワー、中岡俊哉が目をつけた領域は、彼の関心領域の変遷というより、高度経済成長末期から21世紀になるまでの日本人の心が求めたナラティブという感じがします。そういう意味で、「スピリチュアルの父」という題名が正しいかも。触れてはいないけど、オウムだって中岡チルドレンなのかもしれないな、と思いました。そんな「コックリさんの父」が、ライターになる前の中国での人生が「そんなこと、あるの!」というようなトンデモ変遷で、その部分でもおなか一杯です。そのパートが息子さんの担当、ライター時代がお弟子さんの担当とのこと。

Posted byブクログ

2020/05/06

面白かった! 私のオカルト素養はほとんど 中岡俊哉氏から生まれている。 いや、ほとんどの日本人のかな。 友達の家で読んだ彼の本がほんとに 怖くて、その名前が心に刻み込まれてから はや30余年。 すごいバイタリティがもたらした いろんな結果に脱帽。

Posted byブクログ

2019/02/12

ブログに書きました。 『コックリさんの父-中岡俊哉のオカルト人生』1 http://rimaroom.jugem.jp/?eid=2617

Posted byブクログ

2019/11/04

 驚いた。中岡俊哉は真摯な研究者だったのか。  『UFOの嘘』における志水一夫の中岡批判を信じるなら、到底マジメな研究者とは思えない。(志水の気持ちは解る。UFOやオカルトが大好きなのに、先人がいい加減な与太記事を書き飛ばすため、一視同仁にインチキと思われるのが耐えがたいのだろう...

 驚いた。中岡俊哉は真摯な研究者だったのか。  『UFOの嘘』における志水一夫の中岡批判を信じるなら、到底マジメな研究者とは思えない。(志水の気持ちは解る。UFOやオカルトが大好きなのに、先人がいい加減な与太記事を書き飛ばすため、一視同仁にインチキと思われるのが耐えがたいのだろう)。  しかし、共著者の一人が中岡のご子息だけに、礼賛気味になるのは宜なるかな。  なお、われわれ世代には忘れがたい超能力者クロワゼットの「あなた(中岡)は75歳まで旺盛な活躍をみせるだろう」という予言は感慨深い。

Posted byブクログ

2018/09/10

中岡俊哉が中国共産党の放送局でアナウンサーだったのは驚き。クロワゼットによる犯罪の霊視に興味が湧いた。現在のオカルト番組の骨格は中岡俊哉にあるともわかる。面白い

Posted byブクログ

2017/11/20

月刊ムーの愛読者だった小学生時代はまさに1970年代後半のオカルトブーム真っ最中に多感な時期を過ごし、いい意味で未知なるものへの恐れと驚き、そして何より夢のあるドキドキワクワク感を味わうことができた。 スプーン曲げ、ESPカード、コックリさん、心霊写真、、、この本に出てくる全てに...

月刊ムーの愛読者だった小学生時代はまさに1970年代後半のオカルトブーム真っ最中に多感な時期を過ごし、いい意味で未知なるものへの恐れと驚き、そして何より夢のあるドキドキワクワク感を味わうことができた。 スプーン曲げ、ESPカード、コックリさん、心霊写真、、、この本に出てくる全てに夢中になったその背景にこれだけ情熱を傾けた方がいたことを今知る事ができてよかった。共同著者が息子さんなので、別の角度から見た中岡俊哉も読んでみたい。

Posted byブクログ

2017/10/03

昭和のオカルト・ブームの時、ちょうど私は小学生から中学生の 頃だった。超能力少年がスプーンを曲げるのをテレビで見て真似を した。しかし、いくらスプーンをこすっても曲がらない。 テレビ画面からかのユリ・ゲラーが「念力を送る」と言うのを聞いて 一生懸命にその念力を感じようと...

昭和のオカルト・ブームの時、ちょうど私は小学生から中学生の 頃だった。超能力少年がスプーンを曲げるのをテレビで見て真似を した。しかし、いくらスプーンをこすっても曲がらない。 テレビ画面からかのユリ・ゲラーが「念力を送る」と言うのを聞いて 一生懸命にその念力を感じようとしたが、な~~~んにも感じない。 遠足で行った日光・華厳の滝の前での記念写真に霊が写っていると 一部のクラスメイトが騒いでいたが、私の手元の同じ写真には霊 なんか写っていなかった。 放課後の教室でコックリさんに参加するも、「〇〇ちゃん、動かさな いで」と言い放ち場をぶち壊した。だって、本当に相手が自分のいい ように動かしていると思っていたのだもの。 「口裂け女」の噂が流行った時だって「は?刃物を持って追いかけて 来る?そんなもん、銃刀法違反で警察に捕まるだろう」と思いながら も、「うわぁ、怖いねぇ」なんてヘラヘラしていた。 それもこれも、私の感性が鈍いのに原因があると思っている。だって、 幽霊だって、宇宙人だって、一度は目撃したいのだもの。 凡人には見えないものが見えたり、感じられない何かを感じることが 出来る人がいても不思議ではないと思うんだ。ただ、自分には特異な 能力がないってだけでさ。 本書はオカルト・ブームを牽引した中岡俊哉の評伝なのだが、息子さん が書かれている為かきれいごとばかりになっている気がした。 馬賊になりたいと渡った中国での3度の臨死体験や、海外で受けた心霊 治療、そして、戦後に糊口をしのぐために中国時代に集めた奇談・怪談 を文章にすることから徐々にオカルトの世界に入ってくのだが、中岡氏 がどのような心霊研究を行っていたか、何を基準に自称超能力者を本物 と偽物に判別していたかがまったく分からない。 実際に自分の目で見て「本物だ」と確信したら本物なのだそうだが、 それでもトリックの不在の証明にはならない気がした。 心霊写真の判断にしても中岡氏が「本物」と太鼓判を押した写真でも 後年、撮影者本人が「あれはトリック」と告白した写真もあったはず。 オカルト・ブームが世間にどのような影響を与えたかを知るにはいい が、物足りなさは否めない。 尚、本書のカバー裏にはコックリさんに使用する図案が印刷されている。 家人とやってみたのだが、やっぱり動きませんでした。私同様、家人も 感性が鈍いんだろうな。

Posted byブクログ