求婚はある日突然に の商品レビュー

ヴィヴィアン・ロレット(著者),岸川由美(訳者)

2019/09/26

変わり者の両親を持つため、自身は完璧な作法を身につけたエマ。財産を相続する条件で、放蕩生活とオサラバした子爵オリヴァー。彼は最後の条件である、祖母のお眼鏡に叶う女性と結婚する為、エマに偽装婚約を依頼する。元々憧れの人だけど、結婚への焦りがあり逡巡するも承諾する所が涙ぐましい。オリヴァーがお金を必要とする理由も泣ける。偽装のつもりがエマに惹かれていくオリヴァー。でも、自分はエマの結婚対象ではないと思い込み、エマもまた本心を打ち明けられない。すれ違う想い。素敵な2人なだけに切なかった！
図書室で2人がエマの絵に引き込まれていく場面が印象的。祖母もとても粋な人でした♪更生した放蕩者好きの私としては、オイタ時代のオリヴァーも見てみたかった！