呼び出された男 の商品レビュー
スウェーデンのミステリー18作品。作家が違うので色々なカラーがあって、楽しめた。児童虐待や移民問題、イジメ、LGBTなどなど、様々なテーマがあった。
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日本人には馴染みの薄い風習や空気感がどの作品にも共通していて、スウェーデンミステリ入門書としてはよくできてると思う。でも、突出して面白い作品がなく、冒頭の作者紹介を読んでる段階で食傷気味に陥る。 紹介文がないと理解も薄くなるけど、紹介文がくどいと読む気が失せてくる。バランス大事だ...
日本人には馴染みの薄い風習や空気感がどの作品にも共通していて、スウェーデンミステリ入門書としてはよくできてると思う。でも、突出して面白い作品がなく、冒頭の作者紹介を読んでる段階で食傷気味に陥る。 紹介文がないと理解も薄くなるけど、紹介文がくどいと読む気が失せてくる。バランス大事だと思う。
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「ボーダー二つの世界」 文中で怪しい登場人物が読む本 → http://pasobo2010.blog.fc2.com/blog-entry-1390.html 本書は、北欧ミステリー 短編集
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クリスマスとミステリーはよく似合う。 それが北欧スウェーデンならばなおさらだ。 『呼び出された男』は今をときめくスウェーデンミステリ作家たちの豪華なアンソロジーである。 作家20人、作品17編のうち5編がクリスマス頃の話である。 なかでも『ありそうにない邂逅』がよかった。...
クリスマスとミステリーはよく似合う。 それが北欧スウェーデンならばなおさらだ。 『呼び出された男』は今をときめくスウェーデンミステリ作家たちの豪華なアンソロジーである。 作家20人、作品17編のうち5編がクリスマス頃の話である。 なかでも『ありそうにない邂逅』がよかった。 ヘニング・マンケルとホーカン・ネッセルの共著で、こういったアンソロジーでしか読めない種の話である。 (作品数と作家の人数が一致しない謎はこれで解ける。有名作家二人のコラボ作品があったり、もともとパートナーとして執筆している例があるからだ。) ヘニング・マンケルは言うまでもないヴァランダー・シリーズの著者だが、ホーカン・ネッセルのほうはこの本で初めて知った。 スウェーデンではマンケルに劣らぬベストセラー作家らしいが、日本ではほとんど出版されていない。 なんだか面白そうなので、この機会に翻訳してくれないだろうか。 そして、クリスマスがテーマではない作品に、初出が『〈世界の子どもたち〉のための短篇集』というものが2編あった。どちらも間違いなく面白い。私がたいへんに気に入って、家人に朗読して聞かせた話である。 しかし、だ。 『〈世界の子どもたち〉のための短篇集 Noveller för Världens Barn』 これはいったいどういう本だろう? 子供達に読ませたい話を集めた本? そんなバカな。 『現実にはない』は、私は子供に読ませたくないし、『カレンダー・ブラウン』は私が子供だったら理解できない話である。 書名を検索すると、その本の説明が書かれているらしいサイトを見つけた。 「らしい」というのは、一切がスウェーデン語なので、なにがなにやらさっぱりわからないからだ。 けれども、写真と、Google翻訳を使って判断するに、どうやら、この本によって世界の子供たちへの寄付がなされるらしい。年に1冊出しているように見うけられる。 質のよいミステリーを読むことで、世界のなにかしらに本当に貢献できるなら素晴らしい。面白く意義ある企画だと思う。日本でもやらないだろうか? 本の冒頭にはスウェーデンミステリの歴史解説がある。 さらに、各作品の前後にその作品と作者についての詳しく分かりやすい説明がある。つまりこの本は、スウェーデンミステリの理想的な入門書であり、読み慣れた人にはまた素晴らしい手引きとなる、価値ある1冊なのだ。 読みごたえのある作品ばかりなので、秋の夜長に、クリスマスに向けて読んでいくのにぴったりである。 この季節に、ぜひ。
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