笛を吹く人がいる の商品レビュー
家の近所から、時々リコーダーの音がする。子供が吹いているのだろうと思っていたら、実はおじさんが吹いていた。そこでリコーダーがうまくなるように、リコーダーに関連した本を買ってみるが…。 「テクの世界」とは銘打っているものの、本の紹介といったたぐいの本である。本は本でも、小説ではな...
家の近所から、時々リコーダーの音がする。子供が吹いているのだろうと思っていたら、実はおじさんが吹いていた。そこでリコーダーがうまくなるように、リコーダーに関連した本を買ってみるが…。 「テクの世界」とは銘打っているものの、本の紹介といったたぐいの本である。本は本でも、小説ではなくてノウハウ書というもの。それらを買って、ツッコミにツッコんでいくという内容である。 リコーダーの本を買い、ドイツ式のリコーダーというものが一般的であることを知る。ゴルフの指南書ではなぜか書かれている狂歌のようなものに引っかかる。死にそうな人がいるときの本では…。死にそうな人がいる?葬式の本ですな。 元々、ネットに掲載されていたのか、ネットと宮沢章夫の文章の相性はものすごく良いと思っていたものの、なんかこう、いつもの練がなく、書きっぱなしという感の強い文章が続く。「これはどうしたことか」とツッコんではいるけれども、いや、あんたわかって書いてるよね?と冷めた目で見てしまうものが多い。ネタが無いが、締切が近いのでわからないふりをしている。 また、買ってきて読んでいるということになっているが、目次の文章に突っ込んでいるようにしか思えない文章が続くのもいかがなものか。困ると引用でごまかしてるし。 終盤、旅の本ということで、『地球の歩き方』を買いかけて買えない、という、そもそもの根本がぶち壊されるような話になったときに、ようやくいつもの「どこに落ちるかわからない拳」が振り上げられ、案の定アサッテの方向に飛んでいくわけだが、それ以外がちょっとなんか、アレだ。 宮沢章夫らしさは有るが、もっと面白い本を書いている人なので、わざわざこれを選ぶ必要はあるまい。
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面白かった。テクの本、というかテクの本にひたすらツッコむ本。面白い。テク至上主義を斜めに見つつも、そのテク(の詰まっていそうな本のタイトル)にひかれてポチってしまう著者。 何冊かの本や現象について、章をわけて書いているので他の本よりまとまりはあるが、テイストとしては同じような感...
面白かった。テクの本、というかテクの本にひたすらツッコむ本。面白い。テク至上主義を斜めに見つつも、そのテク(の詰まっていそうな本のタイトル)にひかれてポチってしまう著者。 何冊かの本や現象について、章をわけて書いているので他の本よりまとまりはあるが、テイストとしては同じような感じで、どこからでも読める。面白すぎて電車で吹いた。
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