警視庁生きものがかり の商品レビュー
警察のルポはどうしても異世界の話のような気がしてしまう。が、この本に出てくる人は生き物の売買をする人も密輸密猟をする人も、どう考えても手間暇かかるものを扱っており、どこか「動物が好きな気持ち」に歯止めが効かなかったからなのだ…と考えると同じオタクとして親近感が湧きまくる。そして自...
警察のルポはどうしても異世界の話のような気がしてしまう。が、この本に出てくる人は生き物の売買をする人も密輸密猟をする人も、どう考えても手間暇かかるものを扱っており、どこか「動物が好きな気持ち」に歯止めが効かなかったからなのだ…と考えると同じオタクとして親近感が湧きまくる。そして自然環境を守るおまわりさん…と思うとホッと心が和んでしまうのだった。
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生きものがかりと書くとほのぼのした雰囲気だが、内容は「プロのお仕事」だった。警察は本当に大変だし、持てる力を総動員して事件にあたる姿は頭が下がる。 得意技を持つ、地道に続けるというのは、他の仕事でも参考になる心構えだと思う。
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なかなか想像しなかった世界だけど 面白かった。 作者の生き物好きが溢れるコラムや、 周りの生き物好きな人たちが可愛い。 犯人の名前が動物入りなのも可愛い。
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動植物を使った犯罪があるんですねー。 警察のお仕事に動植物そのものや生態系、環境を守ることも含まれているとよく分かりました。 とはいえ、そういう保護法律があれば警察が動くということなので、法整備がされていなければ、酷い状況でも警察は動かない(動けない)ということもわかりました。 ...
動植物を使った犯罪があるんですねー。 警察のお仕事に動植物そのものや生態系、環境を守ることも含まれているとよく分かりました。 とはいえ、そういう保護法律があれば警察が動くということなので、法整備がされていなければ、酷い状況でも警察は動かない(動けない)ということもわかりました。 警察で自白聴取が取れなくて、それを検察側が成功した時は、警察側が悔しいという、プロならではの対抗意識?なども本音で書かれていて面白かった。
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保護される動物について、というよりかは密輸などの動物の関わる事件についての本だった。ペットショップにいる爬虫類を見ても合法かどうかなんて見当がつかないしきちんと勉強する前に安易に購入すると法に触れてしまうこともあるんだなと思った。
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知らない世界を教えてくれるのは ノンフィクションの醍醐味。 生き物を巡る、胡散臭い社会とそれに 対峙する警察官のストーリーは、 引き込まれた。
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絶滅のおそれのある動植物の密輸・売買事件などを捜査する警視庁生活安全部生活環境課環境第三係、通称「警視庁生きものがかり」に所属する「生きもの事案」のエキスパートである著者が、その携わってきた事件やエピソードをまとめている。 種の保存法などは知識としては知っていたものの、あまり警察...
絶滅のおそれのある動植物の密輸・売買事件などを捜査する警視庁生活安全部生活環境課環境第三係、通称「警視庁生きものがかり」に所属する「生きもの事案」のエキスパートである著者が、その携わってきた事件やエピソードをまとめている。 種の保存法などは知識としては知っていたものの、あまり警察と結びつけて考えたことがなかったが、警察の仕事にこのような「生きものがかり」ともいえる分野があったのかと、興味深く通読した。「生きもの事案」は、殺人や窃盗などと比べると地味な印象を持ちがちだが、それを取り締まることは、我々の生活の基盤である生物多様性の保護につながる非常に重要な任務であるということを感じた。また、様々な動植物が登場する「生きもの事案」の捜査のエピソードは、知的好奇心を刺激し、読んでいて普通に面白かった。 本書で紹介されている著者の仕事ぶりは、まさに「プロ」だな、と思わせるものがあった。著者の仕事の仕方やエピソードは、「生きものがかり」の仕事だけでなく、あらゆる仕事に役立つ普遍的なものが多いと感じた。特に、著者が「生きもの事案」を十八番としたように、仕事において、これだけは誰にも負けないという得意技を持つというのは、素晴らしいことだなと感じた。また、著者が動物・生物の専門家、動物園や植物園の担当者などと知り合いになり、ネットワークを広げていき、それを捜査に活かしていたように、自分の業務に関わる分野について、いかにネットワークを築き、いかにその分野に通じた人とつながるか、ということが大切だということを再認識した。
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どんな本かわからずに購入して手元に持っていたので読みました。 息抜きの読み物としてとても良かったです^^ こんな世界も、こんな仕事もあるんやなぁ。。っていう感じで。。。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
警視庁生活安全部生活環境課環境第三係、通称「警視庁の生きものがかり」、取引や譲渡、飼育などが規制されている生きもの事犯を扱う警察官のドキュメント。種の保存法、ワシントン条約、外来生物法、外為法、関税法、さらには詐欺罪まで適用して事件化していく姿に警察のプロ意識を感じた。 生きもの好きというだけではなくて、専門家とのつながり作り、関連機関との連携など、専門捜査官ならではの強みだろう。 密輸された生物は原産国に戻してはいけない。異なった環境で病原菌や寄生虫の影響の可能性を受ける以上、元の環境にとっては外来種になってしまうという故千石先生の熱血など、勉強になった。 法規制そのものの新しさによる弱さ、違反と合法の見分けの難しさなどの中での捜査の成長・変化にも学ぶところがあった。 関税法の手続に関しては誤解されている点があった。(課税限度額以下の場合は関税法は適用されない) 生きものにちなんだ犯人の仮名がたくさん登場し、こんなにも生きもの関連の名前があることにも改めて気づかされた。 18-68
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ご自身も動物を愛する元警察官の著者による、主に密輸や盗難事件に関わる奮戦記。 薮の中になりがちな動物に関する捜査は、ペットショップ関係者や動物園の飼育員、生物学者など、人の縁によって支えられているのだなと感じます。
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