誰も知らない熊野の遺産 の商品レビュー
民俗学を読む楽しみに満ちている書。 "学"とつけると味気なくも感じてしまいますが、著者が熊野を歩き、考え、学び、そして熊野に暮らす人々に話を聞き、本書の形となっています。 様々なものがモヂュールと化して、その地に暮らした人々が形作ってきた、地域個別の民俗は既に...
民俗学を読む楽しみに満ちている書。 "学"とつけると味気なくも感じてしまいますが、著者が熊野を歩き、考え、学び、そして熊野に暮らす人々に話を聞き、本書の形となっています。 様々なものがモヂュールと化して、その地に暮らした人々が形作ってきた、地域個別の民俗は既に風前の灯火と感じられ、最早不可逆なものとも感じられる一方、本書のような人の息遣いが感じられる書に出会うと、穏やかな気持ちになります。
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世界遺産熊野古道。世界遺産登録後、観光する人は増えたが、昔からそこで暮らしていた人たちがいて、いまもなおかつての姿をとどめていたり、時代変化によって変わってきているものもある。それらが融合し、いまの熊野が存在するのである。 熊野の息遣いを感じたくなり、一度、訪れてみたくなった。
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