中国が反論できない真実の尖閣史 の商品レビュー
長崎純心大学のいしゐ先生が調査、発表されてきた尖閣諸島の日本帰属を証明する決定的資料のダイジェストを石平氏が平易に解説されたもの。尖閣が日本の一部であることの正当性と、中華人民共和国(以下中国)の主張 要点としては、(1)歴史資料上、最初に「尖閣」の名が登場するのは明王朝から琉球...
長崎純心大学のいしゐ先生が調査、発表されてきた尖閣諸島の日本帰属を証明する決定的資料のダイジェストを石平氏が平易に解説されたもの。尖閣が日本の一部であることの正当性と、中華人民共和国(以下中国)の主張 要点としては、(1)歴史資料上、最初に「尖閣」の名が登場するのは明王朝から琉球へ派遣された冊封使の陳侃(ちんかん)の航海記録『使琉球録』の1534年であること。すくなくともこの時以来、大陸の王朝は尖閣 の3点です。この(1)〜(3)の間に大陸の王朝より発行された膨大な資料により、特に明・清自身が尖閣を認識せず、自身の領土境界を海岸線(一部のぞき)に定め、尖閣自身にはなんら領有権の意識すらもっていなか なおあわせて中国側の主張の柱である二点(A)航路書写本『順風相送』が1403年に発行されており、ここに釣魚嶼と出ているので中国が先だ、との主張に対しては、『順風相送』が実は1403年に発行された上巻と1573年に発行された下巻から構成されていて、実は尖閣嶼が記されているのはこの下巻の後半であって、陳侃が航路をしるした1534年よりくだること、約50〜60年も後の話であるという、中国の嘘を解き明かしています。尖閣が日本の領土である事を明確にかつ簡潔にまとめた本として好著であると思います。さらに学びたい方は2014年にいしゐ先生が記された『尖閣反駁マニュアル百題』をおすすめします。膨大な資料のなかから論点にそって、厳選された百の資料解説が記されています。こちらもおすすめです。
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