ハッピィミリィ(2) の商品レビュー
文句なしに最高 さすがに、殿堂入りとは行かなかったけど、ミリィちゃんが全力でぶつかってきたおかげで、門扉がひん曲がるどころか、ブチ破られてしまった。もし、彼女に止まる事が出来ていたなら、殿堂入りとなっていただろう。実に残念だ 残念と言えば、この(2)が完結巻ってコトだな 『ポロの...
文句なしに最高 さすがに、殿堂入りとは行かなかったけど、ミリィちゃんが全力でぶつかってきたおかげで、門扉がひん曲がるどころか、ブチ破られてしまった。もし、彼女に止まる事が出来ていたなら、殿堂入りとなっていただろう。実に残念だ 残念と言えば、この(2)が完結巻ってコトだな 『ポロの留学記』や『左門くんはサモナー』のように、週刊少年ジャンプで毎週、楽しみにしていた作品の最終回を誌面で読み、その後、コミックスで最終回を読んでもショックはある なら、リアルタイムで読んでいなけりゃ大丈夫なのか、って話になるが、違うってのが漫画読みの深い業 不意打ち気味で、完結していた事を知っても、やっぱり凹むのだ 面倒臭ぇなぁ、と呆れてくれても構わない。私自身が、最も、自分のしょうもなさを自覚してるんで でも、そのショックを吹っ飛ばしてくれるだけの、面白さと感動が、この『ハッピィミリィ』にはある 赤ん坊のいる日常を描いた名作である、『天使の事情』(神仙寺瑛)とは少し異なり、ミリィを筆頭に特異な個性の赤ちゃんばかりが出てくるので、色物感が強いのは拭えない事実 ただ、ストーリーは、結構、容赦なく涙腺を破壊しようとしてくる 城戸先生は、ぶっ飛んだ設定を得意とする四コマ漫画家と思われがちだが、むしろ、読み手を泣かせるのに長けたストーリーテラーだろう 赤ん坊の可愛さだけではなく、家族や姉妹の絆、良い夫婦仲の築き方、友情の尊さ、成長の促し合いと言った、大切なものが笑いの中に惜しみなく散りばめられている 作中で、キャラクターらは成長したけど、彼女ら以上にデカくなったのは、誰でもない城戸先生だ この『ハッピィミリィ』で得た経験値を、『ふみんなふみな』や今後の新作でも活かしていってほしい、そう、一ファンとして願う どの回も面白く、ほのぼのとしていて、ちょい泣け、そんで、やっぱり面白い。その中でも、私がKOされたのは、51わ「なまえ」だった。こういうのは、反則っすよ、城戸先生・・・名前とは、親が子に贈る、最初の愛情の証。別に、キラキラネームに対し、文句がある訳じゃないが、もうちょい、真剣に悩んで愛を籠めて欲しいもんだ。目立った者勝ちって訳じゃないんだから。まぁ、そんな名前をつける親より、自分勝手な理由で赤ん坊を殺しちゃう親のクズの方がろくでもないが その51わ「なまえ」に匹敵する衝撃が、ある意味ではあったのが、49わ「しゅみ」だ。この姉妹の親にして、この旦那の嫁さんだけあるよな、このママさん。世の中、知っちゃいけない、知ろうとしちゃいけない事があるもんだ。もし、知ってしまったら・・・・・・ この台詞を引用に選んだのは、特に響いたので。子供ってのは、大人が思っているより、成長速度が速いもんだ。子供が大きくなろうとしてるってのに、大人が自分の未来を信じないどころか、逃げようとしてちゃザマねぇって話だ。子供が無限の可能性を持ち続けられるようにするのが、大人の役目か
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