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家康と播磨の藩主 の商品レビュー

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2017/11/21

この本は、播磨学特別講座「家康と播磨の藩主(播磨の殿様群像シリーズその3)」(2016年4月~10月)をもとに構成された本です。 目次ですが 家康を見直す 賤ケ岳七本槍の加古川城主・加須屋武則 “西国の将軍”姫路城主・池田輝政 山崎、福本に刻む池田輝澄・政直の足跡 林田藩主・建部...

この本は、播磨学特別講座「家康と播磨の藩主(播磨の殿様群像シリーズその3)」(2016年4月~10月)をもとに構成された本です。 目次ですが 家康を見直す 賤ケ岳七本槍の加古川城主・加須屋武則 “西国の将軍”姫路城主・池田輝政 山崎、福本に刻む池田輝澄・政直の足跡 林田藩主・建部政長 播磨の豪将・後藤又兵衛 海峡の町を創った明石城主・小笠原忠真 戦国の龍野城主・蜂須賀小六正勝 関ヶ原・大坂で家康に味方した一柳家 永井直勝の一族と赤穂藩主・永井直敬 江戸幕府の“大外堀”―あとがきに代えて あとがきの中身ですが、  今回の連続講座は、家康没後4百年という節目に合わせ、家康と何らかの関係を持った播磨の藩主を取りあげてみた。  各地から、十一人の専門家の先生方をお招きし、それぞれの人物像をお話しいただいた。  <略>  家康とのかかわりについては、濃淡はあるものの、その意向を受けて播磨各地に移封してきた藩主がいかに多かったかという事実が改めて確認できた。  こうした家康との関係性の中から、江戸初期における播磨の地政学的な位置―“幕府の大外堀”というポジショニングが読み取れたのではないかと考えている。  同時にそれは、播磨というエリアが、時の政権にとっては欠かすことのできない「外堀」の役目を果たしているということの証左になるかもしれない。 とあります。  読んでいて感じましたが、それぞれの研究者が、先人が書き残した文献資料を読み解くことにより、まだまだ、戦国から江戸時代において日本人が紡いできた歴史の深層部分を解明していかなければならないとつくづく思った。  明治維新・GHQの影響で、軽視、無視されてきた日本の歴史、これからの研究者の益々のご努力、その成果の果実を享受していきたいものである。

Posted byブクログ