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わたしのクマ研究 の商品レビュー

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2022/03/20

何かを不思議に思い、知りたいと願って、自分なりに方法を考えて調べる、それはほかの動物は(たぶん)持っていない、人間ならではの本能みたいなものだ。人間はそうして進んできたし、一人ひとりに目をやっても、昔できなかったことができるようになったり、わかるようになったりするのはそのためなん...

何かを不思議に思い、知りたいと願って、自分なりに方法を考えて調べる、それはほかの動物は(たぶん)持っていない、人間ならではの本能みたいなものだ。人間はそうして進んできたし、一人ひとりに目をやっても、昔できなかったことができるようになったり、わかるようになったりするのはそのためなんだろうと思う。それでなくても、それは楽しい。研究者を職業として選ぶかどうかはとは関係なく。 著者の対象はたまたまクマだったが、その楽しさは別のものであっても変わらない。ハトが首を振って歩くわけを調べた科学者もいれば、クマムシのタフさに刮目した研究者もいる。役に立つのかと聞かれたら、ハトがなんで首を振って歩くのだろうとモヤモヤしないで済む、でいいじゃないか、と思うのだ。 本書は図書館の子供向けの棚に置かれていたから、この本を選んだ司書はたぶん中学生くらいに読んでほしいと思ったのだろう。ぼくもそう思った。おっさんのぼくが読んでも十分面白かったが、中学生くらいだともっと面白いんじゃないだろうか。

Posted byブクログ