神秘大通り(上) の商品レビュー
まず、装丁がいい。 それから、アーヴィングの個性ともいえる、同性愛者や両性愛者、障害を抱えたキャラクターなど、個性的でどこか不完全な人々が次々に登場して、ワクワクする。まるで完全な人などいないと言われているようである。
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同じ人物の名前を場面どころか一文の中で言い換えているので,非常に煩雑で始めは読みにくくて仕方がなかった.だんだん慣れてくるが,過去と未来,妄想と現実が入り乱れ,フワン・ディエゴとともにどこへ行くのか読み手の方も着地点が見えず,どんどん世界が広がっている感があるが,後半に期待すると...
同じ人物の名前を場面どころか一文の中で言い換えているので,非常に煩雑で始めは読みにくくて仕方がなかった.だんだん慣れてくるが,過去と未来,妄想と現実が入り乱れ,フワン・ディエゴとともにどこへ行くのか読み手の方も着地点が見えず,どんどん世界が広がっている感があるが,後半に期待するとしよう.カトリック(イエズス会)への向かい合い方も興味深いし,過去見と未来予知のできる妹ルペが心配だ.
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久しぶりにじっくりとアーヴィングを読んだ。 愛おしくなる不遇な登場人物たくさん。 混乱の極み。 宗教に明るくないので、そのあたりの背景などが捉えられないけど。 でも、アーヴィング、やっぱり嫌いじゃない。 過去と現在を行き来する構成も、面白かった。 この装丁は、一番すき。
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メキシカン文学者の人生を描くアメリカ小説。 久しぶりだったので、いきなりアーヴィングワールドの洗礼を浴びました。 主人公フワン・ディエゴの呼称がダンプ・キッド、少年、ダンプ・リーダーと最初の10ページ足らずで多岐にわたり、父親的存在のリベラもダンプ・ボス、エル・ヘフェなどと呼ば...
メキシカン文学者の人生を描くアメリカ小説。 久しぶりだったので、いきなりアーヴィングワールドの洗礼を浴びました。 主人公フワン・ディエゴの呼称がダンプ・キッド、少年、ダンプ・リーダーと最初の10ページ足らずで多岐にわたり、父親的存在のリベラもダンプ・ボス、エル・ヘフェなどと呼ばれることから、何が誰を指すかに神経を使いました。 その上、聞きなれない地名と人名がごっちゃになってしまって、何度も読み返す羽目になりました。 物語はアーヴィングらしく、現在と過去が入り混じりつつも核心に迫っていきそうな感じは衰えなしです。 執筆はその前だと思いますがメキシコ大地震に言及するところがあったり、心臓病に関する示唆があったりと飽きさせませんね。 下巻では過去の物語は妹やエドワードの死とサーカスでの生活と作家人るまでの話が出てくるのではないかと期待します。
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