澁澤龍彦玉手匣 の商品レビュー

澁澤龍彦(著者),東雅夫(編者)

2021/10/17

私はどちらかと言えば小説にリアリズムを求めているので澁澤さんが興味を持つようなもので私が気になったのはサドくらいしか読んでいて見当たらなかった。
でもなんにせよ自分が何を好んで何を拒むか、それを知れただけでも読んで価値はあったように思う。

エクランとはフランス語で宝石箱とも読まれるらしい。

2019/10/05

古い友人に澁澤が好きそうと言われ、それはそうだろうと思い、あえて手に取らなかったのですが、最近になって試しに読んでみました。こちらの本はオムニバス的に彼の文章の粋な部分を抜粋したもので、入門にはぴったりでした。自分とものの考え方や生活スタイル、趣味の共通点が多く面白かったです。文学的にもちょっとナルシシズムのあふれる文章の書き方がとてもキマっていて好きです。

2017/08/20

東雅夫氏編集による澁澤龍彦コレクションとも言うべきエッセイの断章を集めた没後30周年企画本。全集を所持する身で読みはしたが、やはり断章なのは物足りなく河出文庫にすれば良かったという気がした。ただ、これから澁澤を読もうという向きには指標となるかも。

2017/07/26

没後30年ということで、河出書房新社を始めとする各社から文庫が新装版になったり、新たな書籍が出版されたりしているが、本書もその1冊。基本的に抄録ではあるが、こうやって纏められたものを読むと、澁澤龍彦というのはとことんまで文体の人だったのだなぁ……という感慨を抱く。