1,800円以上の注文で送料無料

カウンターの向こうの8月6日 の商品レビュー

0

1件のお客様レビュー

  1. 5つ

    0

  2. 4つ

    0

  3. 3つ

    0

  4. 2つ

    0

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2017/09/21

トミエさんは自分の営むバーで、被爆者の話を直接に聞くことを、毎月6日に地道に続けてきた。その10年余りの記録。ああ、まだ聞き取られていないことがたくさんあるのだと、聞き取られなければ「なかったこと」になったかもしれない体験や思いがいくつもあるのだと、改めて知る。 カバーの袖で、著...

トミエさんは自分の営むバーで、被爆者の話を直接に聞くことを、毎月6日に地道に続けてきた。その10年余りの記録。ああ、まだ聞き取られていないことがたくさんあるのだと、聞き取られなければ「なかったこと」になったかもしれない体験や思いがいくつもあるのだと、改めて知る。 カバーの袖で、著者のトミエさんは私の10コ下か~と思って読んでいた。本の最後の最後で、出版直前に亡くなられたことを知る。母方の祖母は爆心地近くで被爆した。トミエさんは被爆3世。 ▼…ばあちゃんがいなければ、おかんも生まれてこない。僕もこの世に生を受けていなかった。  爆心地の近くにいて被爆しても、その後も生きている人は、なんらかの偶然が重なり、奇跡的に生きてくることができた。被爆3世といわれる僕たちも、そういったら"奇跡の子"だ。(p.4) (9/21了)

Posted byブクログ