双亡亭壊すべし(第五巻) の商品レビュー
「うれしい時やおかしい時だけヒトは笑うもんだ…」 絵に取り込まれた鬼離田姉妹を助けにいった凧葉が語りかけた言葉。潮も似たような言葉をかけたことがあったなぁ。あれはお外道さんだったか。 自分では、どうにもできない理不尽な出来事にへし曲げられそうな時に、負けた笑いをするんじゃない、嫌...
「うれしい時やおかしい時だけヒトは笑うもんだ…」 絵に取り込まれた鬼離田姉妹を助けにいった凧葉が語りかけた言葉。潮も似たような言葉をかけたことがあったなぁ。あれはお外道さんだったか。 自分では、どうにもできない理不尽な出来事にへし曲げられそうな時に、負けた笑いをするんじゃない、嫌なことから逃げるために笑うんじゃない、といった風だったか。 鬼離田姉妹のエピソードに、記憶が引っ張られている気もしないではないが、言霊と同じような意味合いで、笑いも心に作用するんだ、という警告と思っています。 凧葉の絵を使った童子で、絵の中から帰還する鬼離田姉妹。凧葉が絵に込めた想い。 知らない経験や知識を使って、他人を黙らす人々。経験や知識で反論できない自分の悔しさを抑え込んで、暴発させず溜め込まず、違う方向に発現させる凧葉の心の強さ。すごく独特な絵だけど、鬱屈した感覚を笑いで吹き飛ばそうとする思いが、あの画風になっているのだろうか。 原作というか、元の絵を描いたハコタさんは、自分の描きたいものを描いているだけだろうけども。物語を通じて、そんな風に思ったりする。
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青一のあまりに陰惨な戦いが現在へと繋がる5巻である。 この巻の前半では侵略者たちが双亡亭を扉にして地球に移住しようとしている姿が描かれ、双亡亭そのものの悪意に満ちたその相貌に青一が叫んでいる。 弟のマコトとの別離と再会の約束、そして改めて歴代首相らから依頼された「双亡亭を壊す」という約束など、ここでも見どころは多い。 そして後半では、再び舞台は双亡亭へと移り、乗り移られた修験者とパイロキネシスの老夫婦の戦いと、占い師の三姉妹の乗っ取られた長女と次女三女の戦いが描かれている。 特筆すべきは次女三女の暴かれた過去、出生に関わってくる双亡亭との因縁だろう。そのあまりに壮絶な半生と、そのトラウマを抉る悪意の強烈さは物語上でも最大のものだ。 であればこそ、そのトラウマに囚われる姉妹に訴えかけ、助けんとする凧葉の言葉の力強さは胸を打つ。 結局人は人に絶望して、そして人に救われるのだということをこれ以上ない強い筆致で描いてくれている。 物語は独特の空気を温めながら、徐々に過熱している。 文句なしに星五つ。救出への安堵に水を差す後書きも含めて、素晴らしい物語だなと思う。
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人生を思い通りにしてきた老人が、人生を擲って戦ってきた少年にかける言葉が切なくも熱くて。 早く清一達が合流しないかなぁ。 …とりあえず、気が付いたら凧葉ハーレム状態じゃね?w
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凧葉...かっこよすぎる。 地球が選ばれた理由や絵描きなどまだまだ謎が残りますが一応敵の概要が分かった本巻。 うん、面白い。 ただ個人的に一番驚いたのは巻末の予告です。 「前半クライマックスの次巻に驚愕の展開が!」みたいな表記が!(あと、全12巻くらいになる予定なのか!) 「うーん、宇宙人が敵か....ちょっとがっかり感が...」と4巻でなってしまった私ですがこれは次巻でもうひとひねりあるかも! これは6巻も楽しみですね。 先日、某バラエティ番組でこの漫画を絶賛しているシーンがありました。 ....読む人が増えるといいなぁ....「月光条例」も再評価されないかなぁ。 (「月光条例」は中だるみがあったのでそこで読むのをやめた方が多いと思うのです。最後まで読めばそれなりに評価が変わると思うのですが....)
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