地政学で読み解く！海がつくった世界史 の商品レビュー

村山秀太郎

2023/04/17

流行りの地政学的な視点で、世界史を紐解いた2017年刊行の本。
地政学の書籍には必ず出てくる、シーパワーとランドパワー。本書ではシーパワーに着目し、海洋を制した国家が、覇権を握り一時代を築したと解いている。ただ内容は、高校の世界史の教科書にちょい足ししたレベルか。
ロシアによってクリミアが併合され、中国の海洋進出が叫ばれるようになりつつあったころ。
ロシアにとってはクリミアだけで十分では無く、ウクライナの東部、南部は当時から十分きな臭い地政学的リスクがある場所。
また中国にとっては、日本列島、特に沖縄、台湾、そして南シナ海が目の上のたん瘤であると改めて気付かされる。

2017/09/21

・絵画など，出典なし。
20頁：国境線普遍の原則→不変
28頁：戦国時代の七雄から泰が生まれ……
・村山先生，監修はしたけれど，本文は読んでいないのではないですか？
それとも「はた」と入力して，変換ミスですか？
35頁：トゥキュディテス
・Wikipedia ：希：Θουκυδίδης、ラテン文字表記：Thukydides/Thucydides。最後の「テ」も濁音にすべきではないか。
102頁：トゥルトゥーガ
・スペイン語のIsla Tortuga（亀島）のことなら、トルトゥーガと表記すべきであろう。「ちょうど太平洋に向かって風が吹く」というが、カリブ海のことを言っているのだから、「大西洋」の間違いではないか。
187頁：沖縄になるアメリカ軍基地
・アメリカ軍基地は，沖縄にはならないでしょう，きっと。