東大駒場全共闘エリートたちの回転木馬 の商品レビュー

大野正道(著者)

2018/02/12

東大全共闘華やかなりし頃に内側にいた人間が赤裸々に語ったように見せかけて、実は言い訳三昧を書き綴った書。
地方財閥の出自で、ちょっと頭が良かったゆえに東大に入り、色々あっても経済的に恵まれた学生生活を送って学者になったことを隠そうともしない。
本人としては逮捕・起訴・有罪判決(執行猶予付き)を受けたんだから「脱走兵」ではないよという思いが滲んでいる。

そこら中で実名やら出身高校まで書いているあたり、それに「家」の自慢話まで混じり、逮捕されなかったら、もっと俺は東大法学部の同級生のあいつらよりも偉くなれたんだぜという、鼻持ちならないところが充満している。
強烈な自信家ぶりは、あまりそばに寄せたくない人物という印象しかない。

全共闘運動中の事柄も、事実としてはあったのだろうが、その事実の捉え方の脈絡が正確かどうか、かなり疑問が残る。

2017/12/08

この時代に学生運動やって奴らはいい加減な人間ばっかり。
駒場では民青が強かった印象。

誰かも書いていたが、爺いの自慢話、ヨタ話。
日経新聞の宣伝か書評で知ってAmazonで買った。
買うべきでなかったよ。