蟋蟀 の商品レビュー
生き物をテーマにした物語集。 脈絡がないのにそれでいて説得力があって、納得してしまう、夢を見ている時のあの独特の世界観を読んでいるようだった。
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- ネタバレ
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それぞれの話に動物がモチーフとして使われているが、 そのアプローチのしかたは様々。 一つひとつ個性のあるお話で面白かった。 だいたいの話に共通するのは、 結末、結果というものがしっかり書かれておらず、 その後のことを考えさせる余韻のあるところ。 栗田有起さん作品の特徴である、日常的なものがあっという間に非日常化する感覚は健在。
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穏やかならざる日常の一場面を さらっと描いた短編集です。 穏やかならざるとはいえ、 不穏というほどの深刻さはなく、 不条理が日常の中に うまく溶け込んでしまったようなお話です。 ある部分だけをとらえれば、 それはそれで とても不安な状況なのでしょうが、 それもこれも 人生のヒトコ...
穏やかならざる日常の一場面を さらっと描いた短編集です。 穏やかならざるとはいえ、 不穏というほどの深刻さはなく、 不条理が日常の中に うまく溶け込んでしまったようなお話です。 ある部分だけをとらえれば、 それはそれで とても不安な状況なのでしょうが、 それもこれも 人生のヒトコマに過ぎないのだと 思えてしまいます。 ひとは誰しも 生まれながらにして 孤独な生きものなのですから、 たいていのことは 受け入れてしまわないとネッ。 べそかきアルルカンの詩的日常 http://blog.goo.ne.jp/b-arlequin/ べそかきアルルカンの“スケッチブックを小脇に抱え” http://blog.goo.ne.jp/besokaki-a べそかきアルルカンの“銀幕の向こうがわ” http://booklog.jp/users/besokaki-arlequin2
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