大遺言 の商品レビュー
(2017/9/8) 永さんの孫、20歳の東大生が、 永さんにゆかりのある人々から話を聴きながら、 また多くの著作から、 そして孫としての会話から、 永六輔を綴った本。 黒柳徹子、久米宏、小林亜星、タモリ、ピーコ、さだまさし、清水ミチコ、、、 爺の七光かと思って読んだが、 そん...
(2017/9/8) 永さんの孫、20歳の東大生が、 永さんにゆかりのある人々から話を聴きながら、 また多くの著作から、 そして孫としての会話から、 永六輔を綴った本。 黒柳徹子、久米宏、小林亜星、タモリ、ピーコ、さだまさし、清水ミチコ、、、 爺の七光かと思って読んだが、 そんなことはない。 永さんのことをよくまとめている。 私が知ってる永さんもたくさんいる。 そう、久米さんや一慶さんが活躍する土曜ワイドラジオ東京を 伊達に生では聴いてない。 六輔七転八倒の影響も大きかったかな。 孫としての視線もいい。ふつうのおじいちゃんだったようだ。 しょっちゅう旅に出て人に触れていた永さん。 おかみにたてつくときは身体を張った永さん。 米穀通帳、鯨尺。 その気骨は受け継ぎたいと思う。 僕から最初に伝えたいこと 1 生き方には貴賤がある 「素人」だったから、いい作詞ができた 久米宏さんが「自由になれた」瞬間 祖父と大学教授の「色即是空」の伝え方 起承転結をつけ59秒でまとめた デモと仕事のどっちが大事なんだ! タモリさんをNHKに抜擢した視点 ピーコさんに「炭鉱のカナリアになれ」 東京五輪とヨーグルト早食い競争 芸はプロだけど生き方がアマチュア 2 無駄と絶望こそ糧になる 黒柳徹子さんの弔辞の意味 後悔と葛藤が希望に変わった瞬間 疎開先でいじめられた祖父の経験 手帳に記された「毎日10個」の予定 「東大生」になって変わった意識 卵かけご飯の祖父が100万円 「師」と慕う宮本常一さんの言葉 約束の30分前に到着する理由 3 他人に見返りを求めない 尊敬されるよりも愛されることは難しい 久米さんに「送りっ放し」と皮肉 永六輔のイメージは十人十色 新人への批判FAXに内緒で反論 「いつも怖い存在」が有難い 嵐の大野智さんに助けられた思い出 「アフターケア」も腕磨きの場? 年間4万通ものハガキを書く意味 他人の悪口を言う暇がなかった? なぜ「一人旅」にこだわったのか 4 老いも病も死も怖くない 永六輔と太宰治の共通点 自分の年齢に36億を足して感謝する 引退せず、人前に出続けた理由 インドで見た衝撃的な弔い方 「生」を考えるのに最適な場所 黒柳徹子さんへの感謝の手紙 人の死は一度だけではない 話せなくなってもラジオに出演 徹子さんへの「太鼓の音」の秘密
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永六輔さんの孫の拓実さんが祖父の珠玉の言葉を集めたエッセイ。 孫からしたら、いくら祖父が偉大でもただのじいちゃんってかんじなんだろうけど、その人に関わった人たちから聞く話はやはり、「永さんただものじゃない」ですよね。 でも、やはりラジオでご本人の肉声でこの言葉たちをもう一回聞きた...
永六輔さんの孫の拓実さんが祖父の珠玉の言葉を集めたエッセイ。 孫からしたら、いくら祖父が偉大でもただのじいちゃんってかんじなんだろうけど、その人に関わった人たちから聞く話はやはり、「永さんただものじゃない」ですよね。 でも、やはりラジオでご本人の肉声でこの言葉たちをもう一回聞きたいなぁ。
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「珠玉の言葉」集なんて巷に掃いて捨てるほどある。この本も珠玉集と言えなくもないが、趣はちょっと異なる。収録されているコトバがぼくらと同じ目線上にある。 著者が強調したかったのも、そこんところ。 加えて、永六輔の周囲にいた人々が「そういう人だったのよ」と裏付ける発言が収録され...
「珠玉の言葉」集なんて巷に掃いて捨てるほどある。この本も珠玉集と言えなくもないが、趣はちょっと異なる。収録されているコトバがぼくらと同じ目線上にある。 著者が強調したかったのも、そこんところ。 加えて、永六輔の周囲にいた人々が「そういう人だったのよ」と裏付ける発言が収録されているのが本書の貴重さだろう。「永六輔の孫なんですけど」というインタビューへのホンネの応答は、「永六輔の孫」であった著者しかなしえない。 文のリズムと心地良さ。 著者は永六輔の孫。もしも編集者の協力無く単独でこの本を上梓したのであれば、間違いなく文才がある。
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あまり永六輔さんの本やラジオなどには接したことはありません。存命のうちに、ラジオを聞いたり講演を聞いたりする機会を作らなかっことが残念です。深い言葉を残されているなあと感じます。著者の祖父への想いを強く感じました。ただ、著者はまだまだ若く、これからいろいろな人生の経験を積んだのち...
あまり永六輔さんの本やラジオなどには接したことはありません。存命のうちに、ラジオを聞いたり講演を聞いたりする機会を作らなかっことが残念です。深い言葉を残されているなあと感じます。著者の祖父への想いを強く感じました。ただ、著者はまだまだ若く、これからいろいろな人生の経験を積んだのち、もう一度書いてみていただければ、さらに深い作品が生まれるのではないかと思います。
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20170705 そういえば亡くなってたんだ。今、居てくれたらどんな事を我々に伝えて来ただろうか。大変読みやすく、祖父に対する思いが溢れてるように感じました。自分として生きるという事でしたができたら職業永六輔を継いで貰えないだろうか。
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