もう生まれたくない の商品レビュー
富める人も貧しき人も、死だけは平等 。遅い早い、手段の違いはあってもそのときは必ず訪れる。一度しかない人生、生きていくのは大変で、つらくて悲しいから、「もう生まれたくない」なのかな。身近な人、著名人、顔も知らない誰か、死んでしまったひとたちのことをひっそりと思うことは、その人の死...
富める人も貧しき人も、死だけは平等 。遅い早い、手段の違いはあってもそのときは必ず訪れる。一度しかない人生、生きていくのは大変で、つらくて悲しいから、「もう生まれたくない」なのかな。身近な人、著名人、顔も知らない誰か、死んでしまったひとたちのことをひっそりと思うことは、その人の死を無意識のうちに悼んでいるのだと思う。もう二度と会えない悲しみよりも、"死"というフィルターを通した残された者の生活が描かれていて新鮮でした。残された者は、別に死んでしまった人の分まで気負って生きる必要はないんだ。
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有名人の死や、話題になった事件の死に関して、世間話·雑談の中で、話されていく少し変わった話。 話のつじつまを考えながら読むと、なかなか進められなくて、やっと読み終えた本。 「死」と聞くととても重いテーマなのか…と思うけれど、この物語はドライに話されていて、1つ1つの死が新聞やニュ...
有名人の死や、話題になった事件の死に関して、世間話·雑談の中で、話されていく少し変わった話。 話のつじつまを考えながら読むと、なかなか進められなくて、やっと読み終えた本。 「死」と聞くととても重いテーマなのか…と思うけれど、この物語はドライに話されていて、1つ1つの死が新聞やニュースで取り上げられているくらいの軽さで終わってしまう。 何が言いたいのか、何となく消化不良な感じは否めない。
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著名人の死がテーマ。 複数人の登場人物それぞれの視点から語られる日常。 -------------------------------------- 「誰にも言わないままの言葉をいつか私はしたためよう。亡くなった人に、友達だと思っている人に。ネットに載せて読めるようなのではな...
著名人の死がテーマ。 複数人の登場人物それぞれの視点から語られる日常。 -------------------------------------- 「誰にも言わないままの言葉をいつか私はしたためよう。亡くなった人に、友達だと思っている人に。ネットに載せて読めるようなのではなくて、そう、空母の中の郵便局にたまる手紙のように」――。 マンモス大学の診療室に勤める春菜、ゲームオタクのシングルマザー・美里、謎めいた美人清掃員の神子。震災の年の夏、「偶然の訃報」でつながった彼女たちの運命が動き始める――。 スティーブ・ジョブズ、元XJAPANのTAIJIなど有名人から無名の一般人、そして身近な家族まで、数々の「訃報」を登場人物たちはどこで、どんなふうに受けとったのか。誰もが死とともにある日常を通してかけがえのない生の光を伝える、芥川・谷崎賞作家の新境地傑作小説!
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人の死をテーマに描かれた物語。 主人公がどんどん入れ替わるスピードに、私は全くついていけず…。 すっと読めるのだけど、内容の深いところは入ってこなかった。
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死がベースのテーマにあるけれど、すごく悲しい感じはしないけど、ずっとなんかモヤモヤする気持ちが拭えなかった。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
タイトルに惹かれ、死が通底するテーマであることを知らずにこの本を手にとった。 知らない人のブログを無理矢理読まされているような退屈を味わいながらページをめくっていたら、いきなり夫が死んだので驚いた。特に熱心に読んでるわけでもない知らない人のブログに、突然に死が差し挟まれたらたまげてしまうでしょう。そこからは、人は突然死ぬという実感がゴーン、ゴーンと胸の奥で鳴り続けながら読んだので、死にまつわるどの人物の感覚も鮮明に感じた。 夫が死んだということについて、「傷ついている」という表現を選んでいたのに胸をつかれた。加害者がいなくても、傷つくことがあるのだ。
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パラレルワールド。私が生きる世界と、他者が生きる世界、過去と未来、ゲームと映画と現実。 死が消費されるというのはまさにそうで、私は訃報を聞いたときにどんな顔をしたら良いかいまだによくわからない。だって、知らない人だから。悲しむのが偽善か?と言われればそうは思わない、けれど。長嶋さ...
パラレルワールド。私が生きる世界と、他者が生きる世界、過去と未来、ゲームと映画と現実。 死が消費されるというのはまさにそうで、私は訃報を聞いたときにどんな顔をしたら良いかいまだによくわからない。だって、知らない人だから。悲しむのが偽善か?と言われればそうは思わない、けれど。長嶋さんは群青劇が得意なのかな。キャラクターとして描くのが印象的に感じる。
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なんか、モヤっとしたものが残る作品でした。伏線というか、気になる人物とか、そのままになってて、モヤっと。 ただ、職場で出会った気の合う仲間って、異動とかでだんだん疎遠になって、何かに気がついた時にはもう遅くって、、、なんてこと、きっとあるよな〜と思いながら、読み切りました。
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死は生の対極ではなく一部として存在する、とあったのは村上春樹「ノルウェーの森」。まさにそんな感じ。紙一重なんだな。
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2018.8.29 40 やれたかも委員会の対談で出てきた長嶋有さん。 そこに何て書かれてたかは、詳しくは忘れたが、確か、神は細部に宿る的なことだったと思う。素通りしてしまうような光景の中に、きらりと光るものがある。そこにスポットライトをあてることに小説の意義がある。 本書を読ん...
2018.8.29 40 やれたかも委員会の対談で出てきた長嶋有さん。 そこに何て書かれてたかは、詳しくは忘れたが、確か、神は細部に宿る的なことだったと思う。素通りしてしまうような光景の中に、きらりと光るものがある。そこにスポットライトをあてることに小説の意義がある。 本書を読んで、ふと通り過ぎてしまう、なんかひっかかるものはあるけれど、忙しさの中で、深く捉えることをやめてしまう、そんなたくさんの瞬間を一つ一つ丁寧になぞることができた。 「もう生まれたくない」という題名もわかる気がした。久しぶりに、ポップでホビーな感じではないけど、心にずんとくる感じ、感覚として忘れられない本を読んだ。よかった。
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