文章を仕事にするなら、まずはポルノ小説を書きなさい の商品レビュー
文壇にはどれだけのポルノ小説出身者がいるのだろうか。 -------- いわゆる実用本の類は、あまり読まない。「〜なさい」系の本も極力手に取らない。 参考までに述べると、ポルノ小説も読まない。著者の他の著作も読んだことはない。 文章を仕事にする、というほどには、仕事内での文章の比...
文壇にはどれだけのポルノ小説出身者がいるのだろうか。 -------- いわゆる実用本の類は、あまり読まない。「〜なさい」系の本も極力手に取らない。 参考までに述べると、ポルノ小説も読まない。著者の他の著作も読んだことはない。 文章を仕事にする、というほどには、仕事内での文章の比率は高くない。 だが、本書にはそれを上回る磁力があったのだ。 平凡な、あるいは興味のないキーワードでも、組み合わせによって新しいエネルギーが放出されるということを、身をもって体験した。 一般小説でデビューするのはハードルが高い。だがポルノ小説のハードルは高くない(もちろん、一流になれるかは別)。 どうやってデビューするのか。経費についての考え方。編集者と揉めたらどうするか。まったくの実用書である。ただ、中にところどころ、ポルノならではの例文があったりして(ここは萌えるところなのかな)、あるいは特有の問題があったりする。 編集者にハーレム物を書いてほしいと言われたけれど、自分はハーレム好きじゃないし…。でも世の男どもはハーレム好きだから、ハーレム物受けるんだってばよ。さあどうする。 実際にポルノ小説でデビューして、名前を変えて他ジャンルへ進出するというケースが結構あるそうだ。ふーん…小説家になろうと思ったことはないが、ポルノ小説でお小遣いを稼ぎたい、などと簡単に考えてしまったが…簡単そうに書いてあるけれど、簡単ではないだろう。 でも、大事なのは経験じゃなくて妄想力だ、というから、妄想力に自信のある僕としては、ポルノ小説デビューの妄想をしきりにしているところ(妄想の使い方が違う)。 企画書のテンプレートなんかもついていて、やっぱり実用書である。 劣情をそそり何かを吐き出す系の実用書ではなく、小説家としてデビューするための実用である。 お間違えなきよう!
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