アオイガーデン の商品レビュー

ピョン・ヘヨン(著者),きむふな(訳者)

2024/10/21

陰鬱で湿った雰囲気の表現、グロテスクな描写はピョン・へヨンならでは。現実なのか分からなくなって登場人物の心境がぐにゃぐにゃになるのが好き。「パレード」が一番お気に入り。

2021/08/18

短編集。どれも不気味さと不安を感じさせる内容が多い。「貯水池」、「アオイガーデン」、「マンホール」、「死体たち」、「ピクニック」、「飼育場の方へ」、「パレード」、「紛失物」。

2018/01/10

きっかけ。
普段から韓国映画やドラマ、バラエティーが好きでよく見ているけど、韓国の小説は馴染みがない。韓国語も少しは分かるけれど、言語だと挫折しそうだから翻訳されていて面白そうなものを。と、探してこちらの作品を購入。

淡々とした口調、無味乾燥な印象を読み始めて受けた。一切の感情がないような。
でも、書かれている物語はグロテスクそのもので不気味。常に腐敗している匂いがして、気分が悪くなる。物語の登場人物がその後どうなったかも描かれていない、謎な事も非常に多い。
それでも読み進めていく内に、淡々とした口調も無味乾燥な印象にも慣れて、あっという間に読了。
私は前半よりも後半のソフトな印象の話の方が好みで、ピクニックへ、パレードの2つの話が面白かった。