人生の醍醐味 の商品レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
2015年から2017年までの間、産経新聞連載のエッセイ。夫の三浦朱門氏を見送るまで。曽野綾子「人生の醍醐味」、2017.6発行。曽野綾子さん流の辛口エッセイ、産経新聞にピッタリな気がしますw。「正論」なるがゆえ、耳が痛いご指摘も多々あります。①自立した生活こそ最高の健康法 ②自分の身は自分で守るという本能の欠如 ③人は、時と生まれた場所を選べない ④若い世代に必要な「追体験」 ⑤20歳ぐらいの時、1年位、スマホなしテレビなしの集団生活を送らせると強い若者ができる。
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2015年から2017年にかけ、産経新聞に連載されていたエッセイ。当時の世相を反映しながら、ぎりぎりまで自宅で介護していた夫を見送るところまでの記録でもある。 著者ならではの、カソリックの信徒らしい敬虔さ、辛口ながら寛容な気持ちも込められた文章が綴られているが、意図的ではあろうが...
2015年から2017年にかけ、産経新聞に連載されていたエッセイ。当時の世相を反映しながら、ぎりぎりまで自宅で介護していた夫を見送るところまでの記録でもある。 著者ならではの、カソリックの信徒らしい敬虔さ、辛口ながら寛容な気持ちも込められた文章が綴られているが、意図的ではあろうが、過激すぎる箇所もあった。 例えば「普通の旅行ならいつでも行ける。テロやクーデター直後の町はめったに見ることができない。勉強の好機なので、いささかの危険覚悟で行くべき。」、「子どもに戦争について回る貧困や食料不足をわからせたかったら、18才過ぎたらアフリカへ送ることだ。」など。 人道支援のため、危険を顧みず海外へ出かけている著者の強い信念の現れであろうが、一般人からすると、理屈はわかるが、ここで一気に著者との距離を感じてしまうのではなかろうか? だが、「表現力はもっとも平和な武器。危険な言葉に走るのは、他の様々な表現で、相手に対する微妙な思いを伝えられないからだ。」は、まさに自分に言い聞かせなければと実感したし、病院まで行って、そこで、電話で予約してから来てくれと言われたくだりは、ネット社会への憤りという点で共感できた。
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2015年から2017年までのあいだに産経新聞に連載されたエッセイを、テーマ別に分けて編集したもの。これらの作品群をどう評価するかは人それぞれだろうけれど、ぼくは叡智に満ちたエッセイだと思う。
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