読書で離婚を考えた。 の商品レビュー
相互理解を深めるために、お互いに本を勧め合い、その本について語る。 全く読書傾向の違うふたりならではの面白さ。本が好きと言えども、どのように読むのかは千差万別なのだろう。 これやってみたいと思う人も多いだろうなあ。やってみたいよね。
Posted by
夫婦とも作家の二人が相互理解を深めるためにお互いに指定した本を読み、レビューする、というやりとりをまとめた本です。お互い本読みではあるものの、全く違うジャンルの本を読む二人なので、結構読むのがしんどそうというか、かみ合わないところがスゴイ。それでも凸と凹のように、なのか、お互いに...
夫婦とも作家の二人が相互理解を深めるためにお互いに指定した本を読み、レビューする、というやりとりをまとめた本です。お互い本読みではあるものの、全く違うジャンルの本を読む二人なので、結構読むのがしんどそうというか、かみ合わないところがスゴイ。それでも凸と凹のように、なのか、お互いにないものを求めるのかうまくいくもんなんですね。でも読んでいたらなんだかこちらがしんどくなってくる本でした…。
Posted by
私が通う図書館は、市民が返却した本を一時保管する棚がある。その棚にいつも注目していて、そこに面白い本がないか物色するのが好き。この本はそこにありました、円城塔さん、気になってる作家さんの一人なので。 夫婦が分かり合うために本を勧め合うという企画本。円城嫁の田辺青蛙さんも(兼業)...
私が通う図書館は、市民が返却した本を一時保管する棚がある。その棚にいつも注目していて、そこに面白い本がないか物色するのが好き。この本はそこにありました、円城塔さん、気になってる作家さんの一人なので。 夫婦が分かり合うために本を勧め合うという企画本。円城嫁の田辺青蛙さんも(兼業)作家さんです。この手の本の紹介本って私大好き。40回の往復書簡なんだけど、ひとっつも読んだ事のある本はありませんでした、やっぱり小説家さんってのは本読んでますよね、、そして幅広い~。本の題名はインパクトありますが、読みながらいやいやちゃんとお互いいたわりあって楽しく仲良く暮らしてる感、漂ってると思う。 本の紹介は勿論あるんだけど、それ以外の彼らの人となりの吐露が面白い。旦那は理系頭でロジカルで色々きちんとしてたい、一方嫁は猫のようなというかね。かみあわなさがこっちからするとほほえましく写るという。 最初はオモロない、なんか外れだったかも、、と思いながらも読み勧めたのです。でも知らない本の紹介、特に奥さんの、円城さんが勧めた本の紹介が素敵だったな。円城さんは本紹介も雲にまく感ありというかね。誰もがハマるとは思わないですけど、これを読むとお二人が好きになると思う。続編があれば手に取りたい(調べたけどなかった笑) 私的な気になった本リスト 人間にとってスイカとは何か →スイカに依存して暮らす人々の村へ20年(!!)通い続けた記録 台所のおと →幸田露伴の娘、文の本。恐ろしいほどにきっちりしてそうで怖いもの見たさある 年収は住むところで決まる →これは絶対読んでみたい、住むところというのはどんな地域で住むかってこと、決して高層マンションとかじゃない 活字協想曲→公正の人のお話 私が西部にやって来て、そこの住人になったわけ←恋愛小説集Ii、でた、岸本佐知子さん、ここが一番私とかすった本だった パリの夜→ロランバルト、ここも私とかすったとこ、ロランバルトさんはいいです、喪の日記がよすぎたので是非こちらも読んでみたい 白い方丈→好きなタイプの本だと思うが、須賀敦子全集第二巻て、。京都とミラノのお話。 和のおかず決定版 壊れた脳 生存する知→外科医、三度の脳出血 バトル・ロワイアル→なんとなく押さえておこうかなという打算
Posted by
読書リレーによる書評本。ふたりの作家により書かれているので、ふたり分の個性が詰まっています。思ったことは色々あれど、読み終わって一番の感想は「ご自愛ください」でした。かなりご夫婦で本の趣味が異なるご様子。それをハードスケジュールでリレーするのだから、体力も削がれることでしょう。夫...
読書リレーによる書評本。ふたりの作家により書かれているので、ふたり分の個性が詰まっています。思ったことは色々あれど、読み終わって一番の感想は「ご自愛ください」でした。かなりご夫婦で本の趣味が異なるご様子。それをハードスケジュールでリレーするのだから、体力も削がれることでしょう。夫婦エッセイとしても楽しく読めました。
Posted by
作家で夫婦が互いに相手に本を勧めるという書評というよりエッセイに近い。書評家の解説よりは感想に近い。また読みたい本が増えてしまって困ったものである。
Posted by
タイトルに反して中身はとてもほのぼのとしたリレーエッセイ(になるのかな?」 勧められた本の感想にお互いの日常を絡めて書かれている文章はとてもおもしろくてスイスイと読めます。 てか、読みたい本が増える〜(笑) こういう夫婦のカタチもいいなぁ。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
芥川賞作家の夫とホラー作家の妻が互いに課題図書を出し合う読書リレー本。読み終わって「ごちそうさまでした」って言いたくなったので、タイトルは明らかに釣りだと思う。野生動物の追跡者のように、妻の行動を推測する円城さんが面白かった。 読みたくなった課題図書メモ。 『野崎洋光 和のおかず決定版』 『夜中に犬に起こった奇妙な事件』 『ウナギと人間』 あと田辺さんの「作家同士でバトル・ロワイアルになったらどうなるか」って話の詳細を知りたい。すごく面白そう。辻村深月さんが中盤まで生き残る理由は何だろう……。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
円城塔セレクトはさすがだけど、この奥方は…一体何者?…ホラー作家だそうで。 夫に病床から「君は看病向きじゃないから看病しないで」と言われたり、「入れちゃえ」系料理とかって辺り、私と同類?なヒトな気もする。自由奔放のようだけど、旦那様を大事に思ってるのがそこかしこに伺えて、まあいいか。 連載中に周囲の同業者達から夫婦仲を心配されたとか、この連載で相手の好き嫌いを知ったとか、それも微笑ましいかな。 ちなみに一番インパクトあったのは、セレクト本ではなく、「六条御息所」が「6丁目の貴婦人」と翻訳されているってことでした、なんだそりゃ!
Posted by
夫婦で互いに本を勧め合うという試み。 これによって知らなかった互いの姿が見えてくる......かもしれない。 本を勧め合う中で、妻は夫がコーヒーが好きで無かったことを知り、夫は妻がいい加減だったことを再確認するのであった。 それぞれの文体も見どころ。こんな感じだ。 妻:『恐怖...
夫婦で互いに本を勧め合うという試み。 これによって知らなかった互いの姿が見えてくる......かもしれない。 本を勧め合う中で、妻は夫がコーヒーが好きで無かったことを知り、夫は妻がいい加減だったことを再確認するのであった。 それぞれの文体も見どころ。こんな感じだ。 妻:『恐怖新聞』ってほら、新聞がガチャーン!って! こわーい! あれだ、名前に⭐︎が入る人が書いたやつ。ってアレ? それは、「つのだ⭐︎ひろ」か! 「つのだじろう」とは別か!てへ! そういえば、ツノダとカクタとスミダさんが周りにいるけど、皆「角田」って書くんだよなー!! 夫:『熊嵐』は以前から読みたいと思っていた。 この吉村昭の文体は精緻、静かでありながら決して単調ではないし、人の心が通っている。 『三陸海岸大津波』は既読だが、あれにも心を強く動かされた。 堀口大学といえば言わずと知れた詩人だが、女性らしい(という表現が適切かどうかはおいておいて)言葉遣いをする人物だったようだ。 知らなんだ。 とまあ、テンションも違えば興味のある分野も違う夫婦間の、気安いながらどうにも理解できない部分もある互いの姿を感じながら、新しい本を探し出すのは面白い。
Posted by