1,800円以上の注文で送料無料

短編学校 の商品レビュー

3.4

17件のお客様レビュー

  1. 5つ

    2

  2. 4つ

    5

  3. 3つ

    4

  4. 2つ

    3

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2023/12/04

今回は、私が、学校をそのままの意味でとって読み始めてしまったので、しっくりこなかったです。 少年少女達が、大人になるまでに 勉強以外を学ぶ場所という短編集。 米沢穂積「913」 913は、図書館十進法分類の小説。 高校の図書委員の男子2人に先輩女子が祖父の金庫の鍵の開錠を依頼。...

今回は、私が、学校をそのままの意味でとって読み始めてしまったので、しっくりこなかったです。 少年少女達が、大人になるまでに 勉強以外を学ぶ場所という短編集。 米沢穂積「913」 913は、図書館十進法分類の小説。 高校の図書委員の男子2人に先輩女子が祖父の金庫の鍵の開錠を依頼。微笑ましいのかと思いきや、意外と悪い先輩女子でした。 本多孝好「エースナンバー」 高校女子ソフトボール部。アネゴと呼ばれた頼もしいエース。彼女は頼れるだけでなく、人の気持ちを汲み取りすぎたのかな。 後輩女子の目線で。 中村航「さよなら、ミネオ」 中学の教室。一人で過ごす休み時間。僕は、もう一人の僕を作り出す。逃避とも思われるその幻想は、一人の時間を過ごす技。高校に合格して、彼は僕と別れて歩き出す。 関口尚「カウンターテコンダー」 学校か? 井上荒野「骨」 井上さん苦手なんです。 吉田修一「少年前夜」 高校生カップル。 辻村深月「サイリウム」 推し燃ゆ+姉弟 山本幸久「マニアの受難」 大学生サークル。映画マニア。上手くいかない彼女と就職。それでも、将来に進み出す。 今野緒雪「ねむり姫の星」 突然のSF。サバイバル能力がある少年が、宇宙船が難破して(宇宙人ミックスの)ねむり姫に出会う。 何もしない美しい王子よりも、生活力のある少年を認める姫。楽しいお話だけど、サバイバル教室。

Posted byブクログ

2023/11/10

短編少女に続き、こちらを読んでみましたが、あまり好みの作品に出会えなかったです。専門知識が足りないために、楽しめなかったのかもしれませんが。例えば、「エースナンバー」ではソフトボール、「カウンター・テコンダー」ではテコンドー、「サイリウム」では地下アイドルのライブの設定、「マニア...

短編少女に続き、こちらを読んでみましたが、あまり好みの作品に出会えなかったです。専門知識が足りないために、楽しめなかったのかもしれませんが。例えば、「エースナンバー」ではソフトボール、「カウンター・テコンダー」ではテコンドー、「サイリウム」では地下アイドルのライブの設定、「マニアの受難」では映画、の知識が。 それでも、面白かった作品もありました。「さよなら、ミネオ」孤独な僕の休み時間の過ごし方は、心情分かる気がしました。途中まで、ミネオは友達だと思って読んでいましたが、途中で?と思い、ミネオの正体がわかった時は、全てがひっくり返った感じがしました。理解力不足かもしれませんが、町田さんは? それと、「ちょうどいい木切れ」。最初なんのことを言っているのだろう?と思いながら読み進めていくと、背の高いことを異常に気にしていることがわかり、それ故に、とても小さい人も、自分と同じように思っていると考えている主人公が滑稽でした。小さい人のキャラが面白かった。

Posted byブクログ

2023/05/26

全部読んだわけでは無いけどそれぞれ個性があって良かった。 本田孝良の「エースナンバー」は、「moment 」3部作に出てくる森野のソフトボール部の話で、ファンとしてはアネゴの人間性をより深く知ることができてとても良かった。 「さよならミネオ」は最後に「え?」となった。良かった。

Posted byブクログ

2022/03/25

10の物語みんな楽しかった。 西加奈子さんの「ちょうどいい木切れ」、今野緒雪さんの「眠り姫の星」おもしろかったな。

Posted byブクログ

2019/03/05
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

米澤穂信、中村航、井上荒野、西加奈子、辻村深月あたりが好きだった。いちばんは913。自分が図書館バイトなので、すぐに気づいてわくわくした。それにしても、学校とは…?みたいな内容のものがすごく多かったような気がする。想像と違った。ちなみにこの本の分類は913.6

Posted byブクログ

2018/07/17
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

旅のお供として。短編を集めたものだけど、ミステリだけじゃないから好きじゃない分野もいっぱい。意味が分かんないのもあるし。つーか、米澤穂信と本多孝好のしか面白くなかった。

Posted byブクログ

2018/05/29
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

『短編少年』のシリーズ作品として読みました。 「学校」というタイトルではありますが、必ずしも「学校」が舞台となっている作品だけではありません。 どちらかというと、人とのかかわりの中で主人公が”生き方”を考えながら成長してゆく様子を描いた作品を集めている印象です。 10人の作家が短編を寄せていますが、個人的にはミステリ風の「913」(米澤穂信)や青春小説の「カウンター・テコンダー」(関口尚)、アイドルオタクとバンギャ(ヴィジュアル系のおっかけ)の姉を描いた「サイリウム」(辻村深月)、SF風恋愛小説の「ねむり姫の星」(今野緒雪)あたりが面白かったです。 他の6作品は全体的に「暗い」印象があったり、世界観がわかりにくかったりして、読んでいてあまり良い印象がなかった、というのが正直なところです。 いままで長編小説を読んだことが無かった作家の作品に触れることができた、という面では大きな収穫でした。

Posted byブクログ

2018/05/25
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

2018/5 17冊目(通算87冊目)。「学校」(?)をテーマにした短編集。良かったのは、サスペンス風に話が進む米澤穂信氏の「913」、MOMENTの森野が出てくる番外編の「エースナンバー」、スポ根みたいな話でニヤニヤしてしまう関口尚氏の「カウンター・テコンダー」、アイドルファンの生態を良く調べてあるなと思う辻村深月氏の「サイリウム」、自分にも当てはまるなと思う山本幸久氏の「マニアの受難」、純粋なSFで最後の展開が気になる今野緒雪氏の「眠り姫の星」が面白かった。感想はこんなところです。

Posted byブクログ

2018/05/25
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

西加奈子さんの「ちょうどいい、木切れ」が、匂い系まではないけど妄想たくましく読ませていただきました。とても背が高い主人公♂が電車で遭遇した、サラリーマン(風)のとても小さい人♂との、ファーストコンタクト。主人公にやたら可愛いと思わせる小さい人が、どこか異世界の住人のようでファンタジー過ぎてだいぶ残念w(会話不可能)

Posted byブクログ

2017/12/12

10編の短編のアンソロジー。どの作品も面白かった。アンソロジーは普段読まない作家を読む良い機会なので、その点では十分満足です。どれもいいけど、一番気に入ったのは『ねむり姫の星』。童話のねむり姫をSF設定するというのがビックリだし面白かった。

Posted byブクログ