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日本の覚醒のために の商品レビュー

4.7

12件のお客様レビュー

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2019/12/14

氏から学んだことは、知を自分なりにマッピングする能力だ。自分が知っていることよりも、何を知らないかの重要性を学んだ。なぜならこの能力があれば、困難な今の時代を、生き残ることが出来るからだ。 沢山本を読めば良いというわけでない。 自分で自分自身に対して、問題提起をしなくてはならな...

氏から学んだことは、知を自分なりにマッピングする能力だ。自分が知っていることよりも、何を知らないかの重要性を学んだ。なぜならこの能力があれば、困難な今の時代を、生き残ることが出来るからだ。 沢山本を読めば良いというわけでない。 自分で自分自身に対して、問題提起をしなくてはならない。その過程で、他者がどう考えたかを知ることは、伝統的な知の技術で、これ以外の方法で現状を打破することは、難しい。 氏の語り口は、非常にわかりやすい。 しかし氏の問題提起は、非常に厳しく、 また深い。稀代のマッピング能力を持っているなと、確信して言える。日本では、数少ないインテリだと思う。 わかりやすい本を読んでも、あまり意味ないが、 それは、著者の力量が凄いから、自分の身になることは、ほとんどない。大切なことは、氏の俯瞰している問題を理解して、それを自分の人生をよりよい方向に持っていく覚悟だと思う。

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2018/09/02

読みながら、「こんなことを立ち上げてみようか」と決意することがあったし、「これってあのこととおんなじだ」と、その関連に気づかされることもあった。 そういうことに気づかせてもらえる著作はほとんどない。まことに得難い講演集である。

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2018/01/30

講演集。内田樹が渾身こめて語ってるという感じがする。表題どおり、日本の覚醒のために。 あるものより、ないものの方がずっと価値がある、存在感がある、とか、書かれていることより、書かれていないことに注目する、とか。広く言われていることがまったく嘘であること、その裏側にあるもの、失われ...

講演集。内田樹が渾身こめて語ってるという感じがする。表題どおり、日本の覚醒のために。 あるものより、ないものの方がずっと価値がある、存在感がある、とか、書かれていることより、書かれていないことに注目する、とか。広く言われていることがまったく嘘であること、その裏側にあるもの、失われてしまったけれど取り戻したいものなどのことについて、心から伝えたいことを話している感じがして、目が醒める思いがします。 日本のシステムは崩壊しているけれど、崩壊すれば新しいシステムができていく、最後は明るい締めでした。 みんなに読んでみてほしい本です。

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2017/12/30

講演集です。 国語の話がいちばんおもしろかった,というか,どれも面白い。 内田氏の本を読むと,自分の脳が「エサをもらった仔犬」のように喜ぶ,そんな気がします。

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2017/12/11

20世紀にアメリカが戦争をしてきたのは、イラク戦争を除くと、ウッドロー・ウィルソンからバラク・オバマまですべて民主党の大統領の時代です。共和党は本来戦争をしたがらない。外国の紛争に介入しないで、ひたすら国益増大をはかるというのが共和党の基本戦略です。

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2018/03/02

2017.12.8 伊丹十三のところが初めて聞く話しが多く興味深い。ヨーロッパ退屈日記は昔読んだけど、また読んでみたい。 あと憲法のところいかに自民党の草案がひどいものかがよくわかったので、今後の憲法改正の動きに注意しましょう。

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2017/12/02

コミュニケーションや伊丹十三、白川静などの講演集。 白川静について読んでいるとき、孔子が周公に託して思想を語ったように白川先生は孔子に託して自分の思想を語っていると説いていた。それを読みながら、途中でその語り口がまさに内田氏が白川先生に託して自分の想いを語っていると気づき、その...

コミュニケーションや伊丹十三、白川静などの講演集。 白川静について読んでいるとき、孔子が周公に託して思想を語ったように白川先生は孔子に託して自分の思想を語っていると説いていた。それを読みながら、途中でその語り口がまさに内田氏が白川先生に託して自分の想いを語っていると気づき、その入れ子構造というか、メタ的な構図になんともざわざわした。あとがきによればいつもの焼き直しで、一番出来が悪いと書いてあったけど。  どの話も刺激的で、何度か読み返して考えたいものだった。見返すと、けっこうマーカー引いているものなぁ。

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2017/09/15

この人(著者)がいる内は、日本が今どうなっていて、何が起こっているのかが分かるという、稀有の人の講演をまとめた本。 本書を読んだ多くの人が、何かしら「ああ、そうだったのか」と思うところがあったのではないだろうか。 本書は、『下流志向』や『日本辺境論』の著者で元神戸女学院大学文学...

この人(著者)がいる内は、日本が今どうなっていて、何が起こっているのかが分かるという、稀有の人の講演をまとめた本。 本書を読んだ多くの人が、何かしら「ああ、そうだったのか」と思うところがあったのではないだろうか。 本書は、『下流志向』や『日本辺境論』の著者で元神戸女学院大学文学部教授であり、教育や武道や国のこと等々に一家言ある内田樹(たつる)氏の講演6個+短いスピーチをまとめたものである。 その6つの講演が多岐に渡っており、日本の政治の話の次は、日本や世界の宗教(+霊的なもの)の話から、伊丹 十三氏(読み方分かりますか?「いたみ じゅうぞう」です。※インターネットで調べただけ)や白川静先生の話、言語(コミュニケーション)の話まであって、 「この人何者!?」「何でこんな色々話せるの!?」と驚嘆せずにはいられないわけだが、 色々なことを話していても、どこか通底に共通するものがあって、それが『日本の覚醒のために』、『日本が今こうなっているのは、こういうことに発端があって、こういう経緯を辿ったからなんですよ。だから、こうするのは良くて、こうするのは良くないよね』ということを、誰にでもわかるように紐解いてくれている、ということだと思う。 特に、日本の政治の話で、目から鱗が落ちる話が多く、今、日本において、日本の国益(見返り)に関係なく、対米従属の政策しかない理由だとか、 今の小学生に「国権の最高機関はどこですか」と質問したら、ほとんどの子どもは「内閣」と答えるはずだ、国会だと思っている小学生はほとんどいないだろう、メディアコントロールに神経質な官邸が、国会での国会議員の居眠りとかの任務放棄を垂れ流して何のコメントもしないのは、そうやって国会が形骸化することが内閣にとって都合がいいからだろう、とか、 改めて言われると「なるほどね」と思うことが多々書いてある。 そういう、目の前のことをただぼんやり見るだけでなく、裏側だったり別の視点や過去を踏まえた視点だったりで見ることに非常に長けているので、「今の日本ってどうなってるの?」という興味関心がある人は是非読んでもらえたらと思う。 個人的には、Ⅳ講演目の「コミュニケーションとは、自分の言いたいことを伝えることではなくて、相手とコミュニケーションが成立しない、意思疎通できなくなった時に打開する、回路を繋ぎ直す力のことだ」という話も良かった。

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2017/08/26
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

立法府より行政府の方が力を持った状態にあることの恐ろしさを感じます。間違いなく政治は劣化していますし、マスコミの政府に対するおべっかも目に余るものがあります。アメリカへの従属もいつまで続くことでしょうか。今の日米関係では沖縄基地の問題は解決しないでしょう。特定秘密保護法もアメリカの国益を守るために、安倍政権は強行採決に踏み切りました。安倍総理はアメリカにひれ伏しているかと思えば、靖国神社参拝といった行動で自分自身の精神のバランスを保っているように見えます。

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2017/08/05

久しぶりの内田樹氏の書籍 とはいえ、少し前までは毎月(位の多さで)だされて いたので、 本当は久しぶりということではないと思いますが。 あとがきにもかかれていますが、氏の講演をこのように 文書に起こした本は面白く、わかりやすいと思います。 資本主義末期についえ これからの僧侶やお...

久しぶりの内田樹氏の書籍 とはいえ、少し前までは毎月(位の多さで)だされて いたので、 本当は久しぶりということではないと思いますが。 あとがきにもかかれていますが、氏の講演をこのように 文書に起こした本は面白く、わかりやすいと思います。 資本主義末期についえ これからの僧侶やお寺・宗教(日本の宗教)がになうべき役割とは 伊丹十三と戦後精神と戦中派の考え 国語教員へのことばの教育 白川静先生・伝えるということ 憲法と戦争 など

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