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カウボーイ・サマー の商品レビュー

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2020/10/02

大手広告業界で働いていた著者が、カナダの牧場でひと夏のカウボーイ生活を送る、貴重な体験記。本当に貴重な記録だと思う。 北海道の農業現場に似ていると感じたところが多々あった。カウボーイ=農業、畜産業と置き換えて読んでもよいかもしれない。

Posted byブクログ

2018/07/03

著者の最初の著作である「広告業界という無法 地帯」という本が余りにも面白く再読したほど。 電通でコピーライターとした働いた15年の経験 をベースに書いた広告の現場と仕事の実態。 余すことなくリアルに、そして坦懐に語り、 何度も頷き、考えさせられた。 その著者の2冊目が何と「カウ...

著者の最初の著作である「広告業界という無法 地帯」という本が余りにも面白く再読したほど。 電通でコピーライターとした働いた15年の経験 をベースに書いた広告の現場と仕事の実態。 余すことなくリアルに、そして坦懐に語り、 何度も頷き、考えさせられた。 その著者の2冊目が何と「カウボーイ挑戦記」。 電通を退社して真っ先にしたかったことが カウボーイになることだったとは⁈ カウボーイの相棒である馬のいななきと鼻息の 荒さまで伝わってきそうな激しい意気込み。 そんな流れで本書を手に取った。 「カウボーイを理解せずして、北米の歴史・ 文化・人間を語ることなどできない」という 信念の元、カナダ中西部・サスカチュワン州 にある広大な牧場にひとり立つ。はるか昔、 CMで耳にした「ロンサムカウボーイ」を 想起す。本書は、汗と泥と牛糞にまみれた 80日間の冒険記であり挑戦記である。 では、カウボーイとはいったい何をして 暮らしているのか…、素直な疑問がもたげる。 広大な牧場で食肉牛を育てているのがカウボーイ。 ブランディング(=焼印捺し:仔牛に焼きゴテで 牧場の印を付ける作業)をし、脱走した牛を 捕獲したり牛の群れを追い立て集めるために 馬に乗り、外敵のコヨーテには猟銃で 立ち向かい地平線まで続かんばかりの牧草地 ではトラクターも使う。それに加え、道具の 修繕や労働環境整備もすべて自分たちで行なう。 今日でも間違いなくアメリカの象徴であるが、 決して牧歌的なものではなく、西部劇や映画等 で描かれるノスタルジックなロマンさもない。 彼らの作業着であるブーツにテンガロンハットやベスト、ジーンズのブーツカットもカウボーイが馬を操る上で アクシデントを防ぎ、実用的であるからに他ならない。 今に伝わる意匠や機能性は日々の営為の中で改良され、 付加されていった。 20年来、抱き続けたカウボーイへの憧れにケリをつける べく挑んだ80日間。 来る日も来る日も牛・馬・羊に接し、未知の労働に 面食らい、衝撃も受け、時に己の無力さに無念の涙を 流す。その一方で、日の出ともに起き、日没ともに眠る 単調な生活の中に、とんと忘れていた無心になって 働くことの喜びを見い出していく。 タフな仕事にもまれる中で、カウボーイの仲間たちからも 次第に認められ、交わす言葉は決して多くはないが、 五感を通じて友情と絆の芽生えをしっかと感じる。 誇り高き屈強なカウボーイたちに受け入れられた瞬間で ある。 本書にはカウボーイの仕事が仔細に描かれ、 彼らは常に先々を見据えて今を動く。 その際限のない作業の繰り返しをもろともしない、 その強靭さは「自然」という強敵を相手にしているから こそ培われた。 ゆえに、職業人として、誇りある人間として、 北アメリカの大地で現在でも根を張り生き続けている。 カウボーイの「今」を活写した出色のルポルタージュ。 働くことについて深く考えさせられる一冊。

Posted byブクログ

2017/08/13

広告業界を辞めて、ひと夏カウボーイ体験。 カウボーイの暮らしを覗いてみたくて読む。 その暮らしは、草を刈って、エサをあげて、あっちからこっちへ牛や馬を動かして、いつも何かを修理して…毎日似た様な事の繰り返し。 でも、すごく大きい。 決して出来ないけれど、憧れる。

Posted byブクログ