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戦国の軍隊 の商品レビュー

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4件のお客様レビュー

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2022/04/25

仮説に次ぐ仮説でどこまで本当かはわからないが、一応の筋道を立て、戦国時代の軍隊や戦争を説明している。 侍層と足軽層の二分論は面白いが、そこまで割り切れるか疑問。 しかし、これまでの歴史で等閑視され、全く辻褄の合わない説明をしてきた歴史学に一撃を浴びせている。

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2020/10/11

戦国時代の戦争を現代の軍事的知見で見直した本。 兵科のあり方とか、補給線とか、あまり戦国時代の戦争について検討されていなかった見方について検討しているのは良かったと思います。 ま、ちょっと、「俺が一人者で、これはとても大事なことなんだから!」という主張が方々にありすぎて、ちょ...

戦国時代の戦争を現代の軍事的知見で見直した本。 兵科のあり方とか、補給線とか、あまり戦国時代の戦争について検討されていなかった見方について検討しているのは良かったと思います。 ま、ちょっと、「俺が一人者で、これはとても大事なことなんだから!」という主張が方々にありすぎて、ちょっとうざったいのと、取り上げられている戦争が極限定的なのは残念ですが。(^^; まぁ、桶狭間とか本能寺とか奇襲戦を取り上げるのは方向違いだとは思うので、有名な戦争ってのは難しいのかもしれませんけどね。

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2017/11/13
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

東京大学史料編纂所教授の本郷和人氏が、Webコラムで取り上げていたのを読んで購入。 タイトルのとおり、戦国時代の軍隊について考察したもの。文体は硬めだが、内容はとても面白い。特に兵種別編成については、なかなか腑に落ちるものがあった(詳細はあえて書きません)。この説で確定とはいかないだろうけど、今後この分野でも新たな研究が進むことも期待できる。次は、著者の得意分野である城郭との関係性についても書いてほしいなあ。

Posted byブクログ

2017/06/28

大河ドラマ「真田丸」の時代考証した著者の作品だけに面白くない訳がない。 長槍と火縄銃、武士階級と非正規雇用の雑兵、防衛・攻撃拠点としての城、補給と略奪など、戦国時代に対する新しい観点を読者に与えてくれる。残酷で凄惨な本当の戦国時代を証明している。 さらに、西洋の歴史との比較があ...

大河ドラマ「真田丸」の時代考証した著者の作品だけに面白くない訳がない。 長槍と火縄銃、武士階級と非正規雇用の雑兵、防衛・攻撃拠点としての城、補給と略奪など、戦国時代に対する新しい観点を読者に与えてくれる。残酷で凄惨な本当の戦国時代を証明している。 さらに、西洋の歴史との比較があり、非常に説得力に溢れている。 戦後の軍事学と歴史学とを分断し停滞してしまった現状を憂い、戦後の研究者への問題提起した挑戦的な作品。 大学教授や正統派の歴史学からの、この著作への反論や異論を期待したい。

Posted byブクログ