いちまいの絵 の商品レビュー
十三枚目、モランディの章の冒頭である。 「世界中にある絵画の中で、もしも一枚だけ好きな絵をもらえるとしたら、どのアーティストの作品が欲しい?」 この質問にあれこれ思案する著者にとても共感した。私も「一番好きな画家は?」という質問に、未だ確固たる答えを持っていない。 本の中では、2...
十三枚目、モランディの章の冒頭である。 「世界中にある絵画の中で、もしも一枚だけ好きな絵をもらえるとしたら、どのアーティストの作品が欲しい?」 この質問にあれこれ思案する著者にとても共感した。私も「一番好きな画家は?」という質問に、未だ確固たる答えを持っていない。 本の中では、26枚の絵が紹介されている。そのどれもから、著者のそれぞれの絵に対する愛情が感じられる。私も自分の好きな絵について、こんなように語れたらいいなぁと思った。そしていつか、質問の答えが見つかればいいなぁと思う。
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「たったいちまいの絵。そう、ただそれだけである。けれど、そこには光がある。私を、あなたを、私とあなたが生きている世界を変える力が、その絵には秘められている。」 マハさんは、それぞれの絵についての小説を、出版されるのではないかな。どの絵についての物語も、どれもそれぞれドラマチック。
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「暗幕のゲルニカ」がし衝撃的だったので購入。文字通り「生きているうちに見るべき名画」について、作者の思いと作品の背景などが解説されている。絵の鑑賞なんてよくわからにけど、こういうの読むと見に行きたくなる。名画、名曲、名所、美味しいもの、会うべき友人など、そのうちになんて言っている...
「暗幕のゲルニカ」がし衝撃的だったので購入。文字通り「生きているうちに見るべき名画」について、作者の思いと作品の背景などが解説されている。絵の鑑賞なんてよくわからにけど、こういうの読むと見に行きたくなる。名画、名曲、名所、美味しいもの、会うべき友人など、そのうちになんて言っていると結局なにも得ずなんてことになる。興味を持ったら即行動。
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超オススメです。こんな美術書を待ってました。そんなに美術に興味がなくても是非読んでほしい本です。 マハさんの対象となる絵との遭遇体験談から解き起こされる、絵の魅力の語りの素晴らしさ。どの絵も見てみたいと思わせてくれます。その絵が描かれた時代や背景、今そこに存在するまでの歴史や変遷...
超オススメです。こんな美術書を待ってました。そんなに美術に興味がなくても是非読んでほしい本です。 マハさんの対象となる絵との遭遇体験談から解き起こされる、絵の魅力の語りの素晴らしさ。どの絵も見てみたいと思わせてくれます。その絵が描かれた時代や背景、今そこに存在するまでの歴史や変遷について、詳細に書かれている美術本は数多ありますが、この本はそれをサラッと簡潔にしか紹介していないにも関わらず、思わず引き込まれる文章力は流石の一言。 特に、自分も見たことがない「聖フランチェスコの伝説」や「セザンヌ夫人」「マドリッド、1808年5月3日」「夢」等は本当に死ぬまでに見たいと思いました。また「最後の晩餐」は、20年の修復を終えて公開された数週間後に見に行きましたが、その時の10分間程の感動が蘇りました。 個人的には、オルセー美術館で見たゴーギャンの「タヒチの女」にいたく感動したので、この作品群に入ってほしかったなあと思いました。
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