毒味役、少年王に求婚される の商品レビュー

桂生青依(著者),周防佑未

2020/01/03

貴族じゃないというだけで、下に見られるジェム。納得がいかないだろうな。と思うけれど、そんな状況でも、自分の目標に向かって頑張っていく姿は応援したくなる。ジェムはフランとは違った強さを持っているのかも。と思った。仕事に前向きで、相手のことをとにかく大切に思っている２人。大変なこともまだまだありそうだけど、この２人なら乗り越えられそう。

2018/10/05

あれっ、アマゾンでは高評価だったのに、、、

この本と出会ったのは、アマゾンで面白そうな書籍を探していたときのことです。
数人の方のレビューが好感触で、内容紹介も面白そうだったので、購入を決めました。
期待どおり、面白かったです。
毒によって大人ながら子供の姿になってしまった若き王と、彼の毒味役に抜擢された美青年の純愛を描いています。

子供の体と外見に葛藤しつつも、王としての重責をまったとうしようとし、自らを厳しく律するフラン王の姿に感銘を覚えました。
また、親愛なる陛下のために自らを危険にさらしても毒味としての職務をやり遂げようとするジェムの姿勢にも打たれるものがありました。
多分、二人は、根本的にとてもよく似ているのだと思います。責任感が強くて、自分に厳しくて他人に優しくて。

そんな二人が少しずつ惹かれ合い、接近してゆく過程が丁寧に描かれていて良かったと思います。
一つ気になったのが、フラン王の年齢です。
「子供」と書いてあったけど、具体的に何歳くらいなのか。想像はできるのですが、作中内容から想像できる陛下の年齢が私としては、結構幅が広くて－。
ですが、フラン王が「子供の外見でしかない自分がジェムにプロポーズすること」にとても葛藤を抱えていたところからして、かなり年齢としては低いのではと思えてしまいます。
例えば15歳くらいだったら、求愛するにせよ年の差があるにせよ、そこまで葛藤するほどじゃないと思うのですが、、、
ここはもう少し具体的に王の年齢を書いておいて欲しかったと思うところです。
毒が抜けて実年齢に見合った外見に戻るところでは、二十歳のジェムより少し上とあるので、22、3歳くらいだろうと容易に想像がつきましたが。

全体的には読みやすく、良いお話だったと思います。
ただ、真っ先に思い出したのは、やはり「体は子供、心は大人」の設定は「名探偵コ○ン」でした、、、