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みんなの神田 神保町 御茶ノ水 の商品レビュー

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2020/07/10

 この3つの地名を聞いて思いつくのは、古本、喫茶店、カレー屋、大学、出版社などが浮かんでくる。しかし、妖怪が関係しているとは思いもつかなかった。裏の飯屋ならあるが、恨めしやとはこれいかに。髪切、野衾(のぶすま)、三つ目入道、黒坊主と言った具合にいろいろな妖怪がいたそうだ。 ...

 この3つの地名を聞いて思いつくのは、古本、喫茶店、カレー屋、大学、出版社などが浮かんでくる。しかし、妖怪が関係しているとは思いもつかなかった。裏の飯屋ならあるが、恨めしやとはこれいかに。髪切、野衾(のぶすま)、三つ目入道、黒坊主と言った具合にいろいろな妖怪がいたそうだ。  「対談 本と街をめぐる歴史とこれから。」というテーマで、フリーラーターの永江朗と明治大学教授の鹿島茂がこの地域についていろいろ語っている。ついにあの神保町に「安売りの殿堂」で有名なドン・キホーテが店を構える時代になったと述べている。確かに、見たときにはなんだこれはと思ってしまった。飲食店がたくさん増えていて、ちょっと小川町方面に歩くとスポーツ用品店が目立つといっても、さすがにあの看板を見たときには神保町にも時代の波が押し寄せてきているのだなあと思わずにはいられなかった。  鹿島は、「オール・レヴューズ」という書評サイトを立ち上げると述べている。過去に発表された書評を読めるようにすることで、本が「耐久消費財」というあるべき姿にするとある。  「どうもこの街独特な気がする・・・純喫茶の七不思議。」として、神保町で長く存在する喫茶店の特徴を取り上げている。生イチゴジュースや山盛りナポリタンでおなじみのさぼうる、ウィンナーコーヒーが名物のラドリオ、シャンソンを流す喫茶店、ミロンガといった個性あふれる店が取り上げられている。今日もこの3店は人がたくさんいた。  神保町ならではの企画。それは、「神保町の本屋さんで2時間1本勝負!エルマガ がっつり買いまショウ!!」で茶房 神田伯剌西爾 店長、ビブリオバトル普及委員会 理事と三省堂書店 営業本部 部長の3人が3000円の予算て5冊選ぶという企画。それぞれの好みが出ている。  100ページ超の雑誌だが、他では取り扱っていないテーマ、扱っていても違った視点で取り上げていて読みごたえがあった。  それにしても、編集・発行している会社が大阪にあるのにどうして神保町を取り上げるのかと思ったら、千代田区内幸町にもオフィスがあったのか。 オール・レヴューズ https://allreviews.jp/

Posted byブクログ