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ナダル・ノート すべては訓練次第 の商品レビュー

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2017/08/01

土の王者ラファエル・ナダルの叔父にしてコーチであるトニ・ナダルの書。ラファエル・ナダルを育て共に世界一になる中で感じ、考え、辿り着いた彼独自の哲学が本書の中で語られている。 翻訳者のタカ大丸氏はあとがきで「本書は難解で、トニ氏が何を言いたいのか掴むのが難しいし、一般的なコーチン...

土の王者ラファエル・ナダルの叔父にしてコーチであるトニ・ナダルの書。ラファエル・ナダルを育て共に世界一になる中で感じ、考え、辿り着いた彼独自の哲学が本書の中で語られている。 翻訳者のタカ大丸氏はあとがきで「本書は難解で、トニ氏が何を言いたいのか掴むのが難しいし、一般的なコーチングの考え方とは明らかに反するような指導方針も多数見られる」と述べているが、僕はトニ氏の見解に違和感を感じなかった。 トニ氏の面白いところは、情熱的であることと内省的であることをともに重視していることだ。一般的に情熱的な人は一本気で視野が狭い一方、自分の目標を達成するためには突進をやめない。内省的である人は客観的に物事を見ることができる一方で、目標などに対しては冷めた目で見てしまうように思われている。 この一般論に対して、トニ氏は強烈に「No」を唱える。彼は情熱的であることと内省的であることは矛盾せずむしろ相乗効果を発揮すると述べている。確かにラファエル・ナダルを見ていると情熱性と内省性を共に兼ね備えているように見え、まさにトニ氏の理想を体現しているということだと思った。 ただ、このトニ氏の考え方を、自分の子育てにどのように適応できるのかは、、、結構難しい問題だ。もう少し熟慮が必要である。

Posted byブクログ