山一證券の失敗 の商品レビュー
石井さんの本は、すぐに取れる場所にある。 どこかでちゃんとまとめる。 いまパラパラ読み返すと、意思決定の基準については、「自己都合という基準」だけがあったという一節が目についた。他人(上司は部下の、部下は上司の判断)に依存し、意思決定の基準は借り物。自分という判断軸がない。Ⅴ、...
石井さんの本は、すぐに取れる場所にある。 どこかでちゃんとまとめる。 いまパラパラ読み返すと、意思決定の基準については、「自己都合という基準」だけがあったという一節が目についた。他人(上司は部下の、部下は上司の判断)に依存し、意思決定の基準は借り物。自分という判断軸がない。Ⅴ、Ⅵは読み応えがある。 国広さんの本よりも石井さんの本のがオススメだ。 この経験を踏まえ、ソニーフィナンシャルホールディングス社長として、あるいはその前のソニー銀行社長(山一退職後3年で就任してる)としての経験談が知りたくなった。なんかあるんだろうか。
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2019年104冊目。満足度★★★★☆ 山一證券破綻の翌年に刊行された本を文庫化。意外と細かい社内事情が書かれており面白い。似たようなことはどこの日本企業にもあり、反面教師にしたい。
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調べればわかることではあるが、氏名までは書かずに、 たとえば、当時の企画担当常務は、とするあたりに、 配慮というよりも、生々しさを感じる。 部署によって見え方は異なっているのだろうけれども、 経営企画に携わっていただけに、 やはり、経営陣の右往左往にリアリティがあるような思えた...
調べればわかることではあるが、氏名までは書かずに、 たとえば、当時の企画担当常務は、とするあたりに、 配慮というよりも、生々しさを感じる。 部署によって見え方は異なっているのだろうけれども、 経営企画に携わっていただけに、 やはり、経営陣の右往左往にリアリティがあるような思えた。 文庫版では、著者の後日譚が大きく記されていて、 山一證券破綻後にどのようなキャリアを経たのか、 とても興味深かったが、順序からして、末尾に入れ込んで欲しかった。
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2017/10/05山一證券の失敗 ☆☆石井茂 実践を踏まえた日本向け経営改革の指南書 若いと思うところと、現実のトップの経験がないところを感じるが 全体としては、類書にない高いレベル 20年後の現在でも耳が痛い 日本社会は恐ろしく変わっていない 安部政権の5年も痛みの先送りで...
2017/10/05山一證券の失敗 ☆☆石井茂 実践を踏まえた日本向け経営改革の指南書 若いと思うところと、現実のトップの経験がないところを感じるが 全体としては、類書にない高いレベル 20年後の現在でも耳が痛い 日本社会は恐ろしく変わっていない 安部政権の5年も痛みの先送りで日本をモルヒネ漬けにした 日本は金融緩和というシャブ中毒である 「資産横領」が安部政権、或いは自民党政治の本質 石井茂(いしい・しげる) 昭和29年7月31日生まれ。東大経卒。米イェール大スクール・オブ・マネジメント修了。53年山一証券入社。平成10年ソニー入社、金融サービス事業準備室室長、ソニー銀行社長などを経て、28年6月からソニーフィナンシャルホールディングス(HD)社長。東京都出身。 山一証券失敗の本質 「無責任体質」=「主体性の喪失」 免許業界の特質 誰もが明確な責任を取らない 決断を先送りする企業風土 →現在、「主体性の欠如」は日本のシステム全体を覆っている(28) 「飛ばし」含み損2,600億円 自己資本4,300億円 債務超過ではない 会社更生法ではなく、自主廃業 米国ではインベストメントバンクとリテール証券会社は全く別物 日本だけが一体 日本の企業は3つの事業会社[87年ブレイディ報告書] (1)事業会社 本来の事業 (2)投資信託会社 株式の持ち合い (3)不動産会社 経営企画室は管理の元締め 本来の企画機能は無い 出身部門に縛られる経営陣の視野狭窄 部門長居ても経営者不在 「大手4社」に縛られ、自由な発想が出来ない ずるずると破綻に向かっていったところは、拓銀とも似ている 結果、国が引導を渡した
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