マンション管理虎の巻 の商品レビュー
最初の1冊としてはこれでいい気がするけど、「虎の巻」というほどのものでもない。入門編くらいだと思う。
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住んでいる団地の区長になったので、勉強のために本書を読んだ。分譲マンションの事なので、ズバリな内容ではなかったが参考になる所もあった。 著者は一級建築士として自宅マンションの管理組合活動に携わってきた。マンション管理士の資格も取得している。そんな著者が、マンションの資産価値...
住んでいる団地の区長になったので、勉強のために本書を読んだ。分譲マンションの事なので、ズバリな内容ではなかったが参考になる所もあった。 著者は一級建築士として自宅マンションの管理組合活動に携わってきた。マンション管理士の資格も取得している。そんな著者が、マンションの資産価値を守るためにはどのような運営が適しているだろうか?住民が暮らしやすい環境をつくるにはどのような点に気を配ればいいのだろうか?を教えてくれる。 著者が最も訴えていることは「売主のカラクリ」と呼ばれる仕組みから脱却すること。この仕組みにより、居住者はムダなお金を払い続け、マンションの資産価値を下げているという。それを防ぐには、管理組合が主導して管理の仕組みを創ることで、マンションの資産価値を守ることだと述べている。 売主のカラクリとは 売主が買主と管理組合から半永久的に利益を上げ続ける仕組みのこと。売主のカラクリにより、売主が管理会社を指定している場合が多い。 大切なポイントは3つ 1. 居住者が管理規約・細則などのルールを守れるマンションであること 2. 管理会社任せにしない管理を行うこと 3. 居住者同士がコミュニケーションをとるマンションであること 管理会社任せにしないと言っても、中級規模以上の分譲マンションには、管理会社は必要。管理組合の役員が理事会の議案とそれを判断するための資料を作るのは、時間と能力的に難しいため。管理組合の日常的な仕事は、管理会社が作成した資料をもとに理事会を進め、結論を出せばいい。しっかり自分達で判断することが大事。 参考になったこと 懸案を組合員が共有できるアンケートをとる 総会議案に関するアンケートを、総会の数ヶ月前に実施すること。議案を把握してもらい、回答結果を公表して、総会で何が議案に出されるのか共有する。 運営組合は総会で決まったことを代表して行うだけ。懸案することがあっても、総会で議題にすればよい。役員は議案をつくり、総会を実施し、承認を得ることを行う。それには事前のアンケートに基づいた議案を上げればよい。 自分だけであれこれ悩まず、困ったらアンケート、そして総会という流れで良いとわかった。議案さえつくれればよく、その場で判断しないくてよいのは、よい気づきだった。
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