春くんのいる家 の商品レビュー
両親が離婚しておじいちゃんの家で暮らすことになった小4の主人公。そして、直ぐに、お父さんを亡くした後、母の再婚を機に、これまたおじいちゃんの家で暮らすことになった中学生の従兄弟春くん。気を使い合う、ため息が出る家の雰囲気に、猫の空が加わって… 子供の言葉にできない複雑な気持ちを...
両親が離婚しておじいちゃんの家で暮らすことになった小4の主人公。そして、直ぐに、お父さんを亡くした後、母の再婚を機に、これまたおじいちゃんの家で暮らすことになった中学生の従兄弟春くん。気を使い合う、ため息が出る家の雰囲気に、猫の空が加わって… 子供の言葉にできない複雑な気持ちを丁寧に描いて、臨場感のあるお話でした。 最後の文が良かったです。 ◯ なぜだか、理由がはっきりわからないのに笑ってしまうことってあるんだ、と思った。気もちの底の方がゆるくなって、嬉しいような、楽しみなような、面白いような、いろんな気持ちがごちゃごちゃとまじりあっていて、それはうまく言葉では言えないけれど、安心するような気もちだった。
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主人公の気持ちにゆっくりと暖かく寄り添うお話。いろいろな家族がある今、こんなにも優しい眼差しでつつまれるとホッとします。
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小4の陽向は、両親が離婚したので、母と一緒に祖父母の家で暮らすことになった。同じころ、いとこの春くんも、お母さんと離れて同居することになった。大人の事情で家族になった二人だったが、日常の小さなできごとが、少しずつぎこちなさをやわらげていく…。 大人たちは環境の変化に心が固くなって...
小4の陽向は、両親が離婚したので、母と一緒に祖父母の家で暮らすことになった。同じころ、いとこの春くんも、お母さんと離れて同居することになった。大人の事情で家族になった二人だったが、日常の小さなできごとが、少しずつぎこちなさをやわらげていく…。 大人たちは環境の変化に心が固くなってしまうのだが、子どもたちはしなやかに、自分らしく前をむいて生きていく。その力強さが伝わる物語。
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おじいちゃんとおばあちゃん、4年生の日向とお母さん、そしておじいちゃんちの養子になったいとこの春くん。なりたて家族の物語。 ぎこちない家の中の様子に、読んでいる自分もそこにいるかのような居心地の悪さを感じ、物語の中にすっと入っていることに気づく。 終盤、あっさりした展開で肩透かし...
おじいちゃんとおばあちゃん、4年生の日向とお母さん、そしておじいちゃんちの養子になったいとこの春くん。なりたて家族の物語。 ぎこちない家の中の様子に、読んでいる自分もそこにいるかのような居心地の悪さを感じ、物語の中にすっと入っていることに気づく。 終盤、あっさりした展開で肩透かしを食らった感じはあったが、対象は小学校中学年くらいだからこれ位がいいのかもしれないと思い直す。
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