発見!不思議の国のアリス の商品レビュー
「不思議の国のアリス」が書かれたヴィクトリア時代。 産業革命の産物と人々の生活の変化は、物語の中にも深い影響を 与えていた。それらを紹介しながら“アリス”の世界を探る。 ・ヴィクトリア時代の基礎知識 ・ルイス・キャロルとテニエルについて 第1部 移動の文化 第1章 広がる...
「不思議の国のアリス」が書かれたヴィクトリア時代。 産業革命の産物と人々の生活の変化は、物語の中にも深い影響を 与えていた。それらを紹介しながら“アリス”の世界を探る。 ・ヴィクトリア時代の基礎知識 ・ルイス・キャロルとテニエルについて 第1部 移動の文化 第1章 広がる空間 第2章 アリスで発見!?ヴィクトリア時代の文化ー移動編 第2部 視覚の文化 第1章 見せる空間/魅せる空間 第2章 アリスで発見!?ヴィクトリア時代の文化ー視覚編 第3部 競争の文化 第1章 生き物たちの集まる空間 第2章 アリスで発見!?ヴィクトリア時代の文化ー競争編 ・キャロルにまつわるエトセトラ・・・ 日本語訳の比較、ヴィクトリア時代の年表、キャロルの作品等。 豊富なカラー画像。コラム、引用・参考文献有り。 ヴィクトリア時代の生活や文化の変化は“アリス”の世界に どのような影響を与えていたか、という視点で語られています。 産業革命の産物である鉄道や時計は、移動と空間、時間の観念に 変化を与え、ガラスは通してモノを見る視覚文化を産み、 進化論は生存のための生物の進化が競争の文化に繋がるという。 また、この時代に現れた地下鉄、温室、ダンディー、万国博覧会、 動物園、偽装食品、様々な生き物と自然回帰、階級制度の変化、 スポーツ等が、“アリス”の文やテニエルの挿絵に盛り込まれて、 物語を彩っているかがわかります。コラムも重要! 読み易くてカラーの画像が多く、“アリス”の世界と ヴィクトリア時代の双方を楽しく学べ、多くの発見がある一冊です。
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オールカラーで読みやすい本。 不思議の国のアリスを読んだことがなくても大丈夫。 イギリス、ヴィクトリア時代のことがよくわかる。 思わず、へぇへぇへぇを連発。 アリスって、こんなに時代を取り入れてたんだっと、 ちょっとびっくり。 創作なんだけど、物語から時代も読み取ることができちゃ...
オールカラーで読みやすい本。 不思議の国のアリスを読んだことがなくても大丈夫。 イギリス、ヴィクトリア時代のことがよくわかる。 思わず、へぇへぇへぇを連発。 アリスって、こんなに時代を取り入れてたんだっと、 ちょっとびっくり。 創作なんだけど、物語から時代も読み取ることができちゃうんだって、ルイス・キャロルすごいっみたいな。 最後の日本語訳を比較してみようのコーナーは、おもしろかった、お茶会のシーンなんだけど、こんなに雰囲気が違っておもしろいとは。 こういう本を読むと、本編も読んでみたくなる、きっと頭に浮かぶ情景は、今ならヴィクトリア時代?(笑
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ルイス・キャロル『不思議の国のアリス』(1865)を繙いて その時代=ヴィクトリア朝(1837-1901)の英国の文物を 概観しようという、図版満載の文化史の本。 輸送機関の発達で人や物の移動がスピーディになり、 工業化によって様々な品物が巷に溢れ始め、 大きく変化した社会の只中...
ルイス・キャロル『不思議の国のアリス』(1865)を繙いて その時代=ヴィクトリア朝(1837-1901)の英国の文物を 概観しようという、図版満載の文化史の本。 輸送機関の発達で人や物の移動がスピーディになり、 工業化によって様々な品物が巷に溢れ始め、 大きく変化した社会の只中に身を置いていた人々は、 兎の穴に落ちたアリスのように「めくるめく」体験をしていたはずで、 そんな情景・気分が伝わってくる、コンパクトだが中身の濃い一冊。 ガラスの量産が可能になったことで、この時代に ウィンドウショッピングという愉しみが誕生した……等々、 なかなかに目から鱗。 「A Mad Tea-Party」という章題と本文の、 訳者による日本語文の違いを比較するページも興味深い。 ちなみに、脇明子先生の訳は「めちゃくちゃお茶会」、 亜紀書房版で「気がふれ茶った会」と翻訳された高山宏先生は 「テーブル・コーディネイター」(『アレハンドリア』p.113) においては「くるくるぱあティー」とお書きになっていた。 「キ」で始まる Japanese four-letter word 回避作戦の凄さ(笑)!
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