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「移行期的混乱」以後 の商品レビュー

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2018/07/07

「移行期的混乱」以後 ──家族の崩壊と再生 (犀の教室) これまた前作『移行期的混乱』に続いて刺激の多い著作。 経済社会の原理原則が競争原理から変わろうとしていて、まだ代わりの何かが見つかっていない状態、というのがこの「移行期的混乱」で、本書では少子化について論じている。 まず...

「移行期的混乱」以後 ──家族の崩壊と再生 (犀の教室) これまた前作『移行期的混乱』に続いて刺激の多い著作。 経済社会の原理原則が競争原理から変わろうとしていて、まだ代わりの何かが見つかっていない状態、というのがこの「移行期的混乱」で、本書では少子化について論じている。 まず、日本の少子化は「将来への不安」が原因ではないという。古今東西、将来の見通しの悪さが原因で出生数が下がったことはないから。そして、子供を産んでいないのは25歳以上30歳未満のみで、30歳以上は減っていないか微増ということを明らかにする。もし将来への不安が原因なら年齢年代に関わらず出生率に影響するはずだけどしていない。つまり、「将来への不安」は少子化の原因ではない。 では何が原因なのか。平川は「ライフスタイル(=家族のあり方)の変化」という。 そもそも日本の出生率が上がったのは江戸時代初期。その時に何が起きたのかというと、次男三男が結婚して独立できるようになったこと。それまでは直系長男だけが結婚できる大家族制だった。傍系次男三男が結婚して独立して子供を持てるようになったから人口が増加した。 その成長がある時止まる。享保の改革。中身は緊縮財政、増税。食えなくなった農家の次男三男が都会へ単身出て行くも、そこでは結婚できず家族(子供)は持てないまま独身。 <うわ、これ平成時代と全く同じ構図だ!> ゴルフのことはよくわかっていませんが、何十メートルもあるパットを見事に沈めたシーンを見ているかのような緊張感と爽快感を感じました。

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2017/11/26

17/06/30。 内田樹さんのあとがきから読み始めた。 本編の平川さんの思考を哲学的に鄒衍するものになっている。

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