疑薬 の商品レビュー
インフルエンザ治療薬の副作用で失明したかもしれない母。 娘は記者と一緒に調べはじめる。 薬害について興味があるので、期待しすぎたかも? 登場人物のキャラがもっとはっきりしていたらメリハリがあったのかなあ?
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
鏑木蓮「疑薬」、2017.5発行、364頁。医薬品業界が舞台、インフルエンザの薬の副作用がテーマ。関係者が沢山登場し、その説明が続く。134頁でついに失速。太宰治の言葉にあやかることに。「面白くない小説は読まなくていいんです。」ワクワク、ドキドキの躍動感があるから、次はどうなるのかと、読みたくなるのですよね。残念でした。
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なんとなく、登場人物が、それぞれ曖昧な感じがする作品だ。主人公の一人、生稲怜花の性格や言葉使いがわざとではあるが、あまり好きにはなれない。雑誌記者の矢島やヒイラギ薬品工業の社長代行の川渕良治の性格も……。各登場人物の性格設定が少しおかしい???マアーでも相変わらずサッと読める作品...
なんとなく、登場人物が、それぞれ曖昧な感じがする作品だ。主人公の一人、生稲怜花の性格や言葉使いがわざとではあるが、あまり好きにはなれない。雑誌記者の矢島やヒイラギ薬品工業の社長代行の川渕良治の性格も……。各登場人物の性格設定が少しおかしい???マアーでも相変わらずサッと読める作品ではあった気がする。
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2019.05.09 終わり方が明るくて良いなあ!正しい事は過去の経緯を許しても実行するということかなあ、中々出来ることではないけど、自分の事だけを考えなければやれる事なのだろう。
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7月-9。3.0点。 十数年前に、インフルエンザ治療薬の投薬直後、 皮膚炎を発症して失明した主人公の母親。 居酒屋を経営する。治療薬のせいで失明したのか、 ある記者が周辺を取材し始める。 うーん。まあまあかな。終盤は敵と味方の関係がちと 複雑に。
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医療ミステリ。効果が高く副作用が少ないはずの薬品をめぐる疑惑の数々。失明してしまったのは医療過誤なのか薬害なのか、それとも単なる特異体質だったのか、いうのがメインの謎のひとつではあるのだけれど。それをいまさら追及したところでどうにもならない、という悲しみも重くのしかかってきます。...
医療ミステリ。効果が高く副作用が少ないはずの薬品をめぐる疑惑の数々。失明してしまったのは医療過誤なのか薬害なのか、それとも単なる特異体質だったのか、いうのがメインの謎のひとつではあるのだけれど。それをいまさら追及したところでどうにもならない、という悲しみも重くのしかかってきます。 こういう問題は起こらないに越したことがないのはもちろんですが。薬を作るほうだって誰もそんなことは望んでいないのは当然で。こういった問題を乗り越えながらの開発が実を結ぶのかもしれない、と思えば切ない気分にもなりました。 なかなか重いテーマなのだけれど。ヒロインの怜花が非常にちゃきちゃきしたキャラで、軽く読みやすい印象になっていました。
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怜花の母親は10年前、入院中に抗インフルエンザ薬「シキミリンβ」を投薬され、その後失明してしまう。この薬を開発した製薬会社は事実を隠蔽しようと、金銭での解決を図っていた。時を経て、老人ホームで同じ薬を処方されたと思われる老人が亡くなってしまう。週刊誌記者からの取材を受けた怜花は、...
怜花の母親は10年前、入院中に抗インフルエンザ薬「シキミリンβ」を投薬され、その後失明してしまう。この薬を開発した製薬会社は事実を隠蔽しようと、金銭での解決を図っていた。時を経て、老人ホームで同じ薬を処方されたと思われる老人が亡くなってしまう。週刊誌記者からの取材を受けた怜花は、過去の真相を追うが・・・ 医療ミス、副作用などのところをもう少し厳しく追求していってもよかったのでは。母親の人としての強さはすばらしく、圧倒される。最後はどのような展開でいくのだろうと思いつつ読んだが、思いのほかきれいにまとまっていた。
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架空の新薬「シキミリンβ」を巡る医療ミステリー。 10年前、抗インフルエンザ薬として、「シキミリンβ」を投薬された主人公・怜花の母・怜子はその時の治療が原因で失明していた。10年後、同じ「シキミリンβ」を投薬されたと思われる老人が、立て続けに亡くなり、その死に疑問を持った週刊誌の...
架空の新薬「シキミリンβ」を巡る医療ミステリー。 10年前、抗インフルエンザ薬として、「シキミリンβ」を投薬された主人公・怜花の母・怜子はその時の治療が原因で失明していた。10年後、同じ「シキミリンβ」を投薬されたと思われる老人が、立て続けに亡くなり、その死に疑問を持った週刊誌の記者・矢島は調査に乗り出し、怜花も巻き込まれていく… 創薬の難しさ、ジェネリック問題、少し前の薬品メーカーを巡るM&Aなど、医薬業界を巡る問題をたくさん扱っている。しかし、いろんなところに焦点を当て過ぎて、どことなく、まとまっていない印象。 怜花の敵と思われた治療した三品院長や、製薬メーカーの社長代行なども、ラストではいい人に変化し、何となく、不自然。一人ぐらい、悪者がいた方が話はまとまる気がする。
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