「はたらく」を支える！ 職場×発達障害 の商品レビュー

五十嵐良雄(著者)

2018/07/06

正直なところ、執筆者の所属するメディカルケア虎ノ門や就労移行支援事業所ライフ＆ワークの宣伝のような印象も否めないけれど、失敗事例も含めたケース紹介はそこそこ参考になります。

私は、一般的には同時に診断されないとされている、広汎性発達障害と情緒不安定性人格障害（境界性人格障害）の両方の診断を受けているので、

面接指導におけるパーソナリティ障害B群（境界性人格障害など）と発達障害の見分け方について、
「もしその人がパーソナリティ障害のB群であるなら、こちらの言葉の一瞬の隙も逃さないような、ズバズバとこちらの弱みに付け込むような、そんな圧倒的な巧妙性を感じると思われるので、そこで見分けることができるだろう」

という記述（148ページ）に対して、私ってそんな感じなのだろうか、どうなのだろうか、と思ったりしました。

本の中では発達障害当事者同士の活動が推奨されていたりするのだけど、「他の発達障害当事者を嫌いな発達障害当事者」も少なくないと思われるので、却って害になりはしないかと気になりました。