マルカン大食堂の奇跡 の商品レビュー
漸く梅雨っぽい ってな事で、北山公路の『マルカン大食堂の奇跡』 喜久盛酒造の藤村社長から頂いた本 岩手県花巻市にあるマルカンデパートが老朽化、耐震補強、設備改装等により営業継続が困難と言うことで55年の歴史に幕を閉じる事に成るのだか……。 マルカンデパートの目玉...
漸く梅雨っぽい ってな事で、北山公路の『マルカン大食堂の奇跡』 喜久盛酒造の藤村社長から頂いた本 岩手県花巻市にあるマルカンデパートが老朽化、耐震補強、設備改装等により営業継続が困難と言うことで55年の歴史に幕を閉じる事に成るのだか……。 マルカンデパートの目玉は6階にあるマルカン大食堂が最大のウリであり、地元民の憩いの、思い入れ深い食堂であった。 このマルカン大食堂を無くしてはならんと地元の高校生が立ち上がり営業継続の署名活動を自ら行う過程から、そのマルカン復活に想いを寄せる地元民、市外、県外のマルカンファン達の熱い思いと行動によって、マルカン大食堂が復活していく過程の実話。 やっぱ地元愛ってええな、ほんと奇跡的な話♪ わしも今度、特大ソフトクリーム、プリンパフェ、ナポリかつ、マルンラーメン、かしわそば、なめこそば、ドミニカンスカッシュ等々沢山食べたいw 2017年24冊目
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岩手・花巻のマルカン大食堂が閉店からどのように奇跡の復活を遂げたのかをまとめた1冊。 個人的に小友さんから直接マルカンのお話を聞く機会があり、兼業で、かつ東京との二重生活であんなにもエネルギッシュに活動されたことのすごさを感じたのですが、本を読んで改めてこの復活に関わった皆様に頭...
岩手・花巻のマルカン大食堂が閉店からどのように奇跡の復活を遂げたのかをまとめた1冊。 個人的に小友さんから直接マルカンのお話を聞く機会があり、兼業で、かつ東京との二重生活であんなにもエネルギッシュに活動されたことのすごさを感じたのですが、本を読んで改めてこの復活に関わった皆様に頭が下がる思いでした。 活動の主となった方ではない著者がまとめることによってこの大きな活動の全体感が非常にわかりやすく伝わってきます。家守舎の小友さんたちだけではなく署名活動の高校生、応援グッズを作った方々など市民の思いのどれが欠けても成功しなかったんだろうなぁと。 そして何よりも、多くの方からここまでの熱量とアクションが出てくるほど愛される施設として長年運営してきた旧マルカンデパートの運営力は素晴らしかったのだろうなと思いました。 地方の百貨店は次々に閉店し商環境は厳しさを増していくと思うのですが、これからまだまだマルカンビルが最前線で活躍していくことを遠くから祈っています!
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子供の頃から当たり前にあった思い出の場所がなくなると分かったとき何ができるか。営業再開出来たのは老若男女問わず市内外の人に愛されるマルカン食堂だからこそという部分もあっただろうが、自分事として動いた人がこんなに多くいたことが何より素晴らしい。本書にもあったが営業再開はあくまでスタ...
子供の頃から当たり前にあった思い出の場所がなくなると分かったとき何ができるか。営業再開出来たのは老若男女問わず市内外の人に愛されるマルカン食堂だからこそという部分もあっただろうが、自分事として動いた人がこんなに多くいたことが何より素晴らしい。本書にもあったが営業再開はあくまでスタート。これから先もこの場所から笑顔が生まれるようにみんなで支えていかなければいけない。またナポリカツと10段ソフトを食べに行きたい。
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2014年、旅行の途中でメディアで話題になっていたマルカンデパート大食堂に行ったことあります。昭和で時間の止まったような人気のない売り場をエスカレーターで上がっていくと突然、大行列。これまた歴史的遺産のようなガラスケースの中のサンプルに後ろ髪引かれながら、列車の時間も決まっていた...
2014年、旅行の途中でメディアで話題になっていたマルカンデパート大食堂に行ったことあります。昭和で時間の止まったような人気のない売り場をエスカレーターで上がっていくと突然、大行列。これまた歴史的遺産のようなガラスケースの中のサンプルに後ろ髪引かれながら、列車の時間も決まっていたので食堂の熱気を味わっただけで帰ったことがあります。いつかまた行こうと思いながら、その翌々年には閉店のニュースを聞いて、叶わぬことと諦めました。本書は諦めなかった地元の人々の物語です。書名にもある「マルカン大食堂の奇跡」とは、閉店した時点で地元の古いビルを再生する花巻家守舎がまさに立ちあがっていたことの奇跡だと思います。小友康弘氏たちのプロジェクトが立ちあがる前でも、稼働し始めて本来の駅前ビルの案件が繁忙を極めてしまった後でも難しかったのでは?とタイミングの妙を感じました。でも中心となるコアメンバーだけでなく、ひとりひとりの想いと行動が繋がっていくことの方が「奇跡」の本質かもしれません。それゆえ、この本は高校生の署名運動から始まっています。人口減少社会に真っ先に立ち向かっている地方都市が乗り越えなければならないルールチェンジ、ジェネレーションチェンジの法則が、この奇跡の物語には含まれていて、奇跡を奇跡で終わらせないために本書は存在するのだと思います。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
ただ人々の真摯な想いだけではなく、具体的な資金繰りスケジュールの段取りを経て復活したところ、つまり奇跡ではあるけれども実現可能な見通しを立てた上での奇跡ってところがとても良い。
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たくさんの想いが集まったとき、変えられる現実がある。 胸が熱くなった。 「マルカン大食堂をなくしたくない。これからも続くようにしたい」 この想いだけで、たくさんの人が今の自分にできることを考え、実際に行動した。 無くなりかけたものをなくさずにすんだ。 想いを持った人びとが「実...
たくさんの想いが集まったとき、変えられる現実がある。 胸が熱くなった。 「マルカン大食堂をなくしたくない。これからも続くようにしたい」 この想いだけで、たくさんの人が今の自分にできることを考え、実際に行動した。 無くなりかけたものをなくさずにすんだ。 想いを持った人びとが「実際に行動した」ってところがとてつもなく大きいと思う。 みんなが「当事者」になったってことだ。 いてもたってもいられず高校生は署名を集め、地元若手実業家たちは会社を設立し、製造業やクリエイターたちは応援グッズを作った。 一企業が単独ではできなかったことを、代わりにより多くの、色んなノウハウや力を持つたくさんの人が集まることで成し遂げたのだ。 行動する人に周りから野次を飛ばしたり批判したりするだけの人は「当事者」じゃない。「傍観者」だ。「傍観者」は現実は変えられない。 現実を変えたいなら行動すれば良い。ただし戦略を持って。同じ想いを持つ人と連携して。 本書はそんなことを教えてくれているようだ。 人びとの想いの結晶、マルカン大食堂に私もいつか行きたい。 そして割り箸でソフトクリームを食べるのだ。
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僕は都会っ子だったので、地元のランドマーク的なデパートが無くなるという事を幼少期に体験しておりません。でも田舎に帰った時には地元のデパートへ親戚ともども繰り出して大きな上階のレストランでご飯を食べるのがとっても楽しみでした。僕はハンバーグかスパゲティーミートソースでした。なんでも...
僕は都会っ子だったので、地元のランドマーク的なデパートが無くなるという事を幼少期に体験しておりません。でも田舎に帰った時には地元のデパートへ親戚ともども繰り出して大きな上階のレストランでご飯を食べるのがとっても楽しみでした。僕はハンバーグかスパゲティーミートソースでした。なんでもある食堂って今は流行らないけれど昔は世界食堂なんて大仰な名前でわくわくさせられたものでした。確かに昔はハンバーグ、そば、ラーメン、天丼なんかを一度にみんなで頼んでましたね。思えばこれって凄いことだなあ。このマルカン大食堂は、バブル期を上手い事乗り切って、昭和の風情を大事にする時期迄生き残ったので、ぐるりと一周してみんなに愛され続ける事が出来た稀有な例だと思います。僕ら家族はまさに今が回顧ブームで昭和な街並みや食堂に萌えている状態です。でも花巻の人たちにとっては回顧ではなくずっと一緒に歴史を歩んできた仲間なんですね。そんな地元の若者たちの奮闘がぎっしり詰まった本です。
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10段ソフトクリームで有名なマルカン百貨店の復活。 市民やマルカン大食堂のファンの力はもとより、紫波のオガールプロジェクトを見た市長が花巻に家守事業の起業家を作ろうと講座を行っていたのが先見性があります。 しかも、オガールの岡崎さんの「はじめはなかなか儲けの出ない家守事...
10段ソフトクリームで有名なマルカン百貨店の復活。 市民やマルカン大食堂のファンの力はもとより、紫波のオガールプロジェクトを見た市長が花巻に家守事業の起業家を作ろうと講座を行っていたのが先見性があります。 しかも、オガールの岡崎さんの「はじめはなかなか儲けの出ない家守事業をまず副業で行える人」「ソロバンに長けている人」の2点が、きちんとしています。「町の未来をこの手でつくる」にあったと思う「片手に情熱、片手にソロバン」がどちらも大切ですね。 マルカン大食堂を中心に多くの人が自分の出来る事しただけだと思います。誰でも出来そうでもなかなか出来ない事が可能になったから、奇跡なのかもしれません。復活がゴールではなくスタートですね。10段ソフトクリーム食べたい!
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