秘伝・日本史解読術 の商品レビュー
少し変わった視点で歴史を眺めるという趣旨の本だが,知らない事がたくさん出てきて楽しめた.第11章の承久の変が過小評価されているという主張は非常に納得できるものだ.最終的に北条義時が三人の上皇を配流したことは,一大事件だと思う.中国の歴史の流れを解説した第12章も良い.漢民族が継続...
少し変わった視点で歴史を眺めるという趣旨の本だが,知らない事がたくさん出てきて楽しめた.第11章の承久の変が過小評価されているという主張は非常に納得できるものだ.最終的に北条義時が三人の上皇を配流したことは,一大事件だと思う.中国の歴史の流れを解説した第12章も良い.漢民族が継続している思っていたが,現在の中国はモンゴル族の子孫という流れになることが理解できた.歴史小説を数多く取り上げて,それぞれの時代の重要事件をどのように取り扱っているかを解説している個所は,読むべき本の指針となるだろう.
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「沈黙」のレビューがいいですね。後半は随想になっていますが、荒山節が全開で楽しかった。本書を書き上げたことで気分一新、さらなる挑戦を始められるのでしょうね。ご活躍を期待しています。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
日本史好きには興味深い本。面白く読めました。確かに好きな時代に集中しちゃうんだよね。 その時代を表わす代表的な歴史小説の紹介が有り為になります。
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年が改まると言う記述があるたびに本の上部余白にその年号を大きく書き込む場合によっては月日も書き込む場所や登場人物の名前には初出段階でアンダーラインを引く97ページ 年号は下2桁で記憶する110ページ 系図の作成基本は線を絶対に折り曲げない世代を揃える兄弟は生年順に右から左もし...
年が改まると言う記述があるたびに本の上部余白にその年号を大きく書き込む場合によっては月日も書き込む場所や登場人物の名前には初出段階でアンダーラインを引く97ページ 年号は下2桁で記憶する110ページ 系図の作成基本は線を絶対に折り曲げない世代を揃える兄弟は生年順に右から左もしくは逆へ並べる夫婦関係まで考慮すると複雑化するのでまずは父子の血筋のみでつないでいく115ページ
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荒山先生による歴史勉強秘伝。荒山先生らしく、日本の歴史だけでなく中国、朝鮮の歴史、歴史伝奇小説やウルトラマン(!?)にまで言及。 史料の大切さやその解釈の難しさ、危うさ等触れる。 「史実を世紀で整理する」「家系図の重要さ」等は手軽に真似出来、有用そうなので参考にしようかな。
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たまには読まず嫌いせずに読んでみる、ということで日本史関係で一冊。まえがきを読んで、whenだけじゃなくてwhereも大事、などなど、こういう角度からの日本史の本が欲しいんだよなあという気持ちに応えてくれそうで、とりあえず読んでみたのだけれど、多少は参考になりつつ、でも全体的に好...
たまには読まず嫌いせずに読んでみる、ということで日本史関係で一冊。まえがきを読んで、whenだけじゃなくてwhereも大事、などなど、こういう角度からの日本史の本が欲しいんだよなあという気持ちに応えてくれそうで、とりあえず読んでみたのだけれど、多少は参考になりつつ、でも全体的に好き放題書いている感じがしてあまりしっくりこなかった。ただ、歴史小説を読んでみようかなという気にはなった。 地図を片手に教科書的な本を読み解いて再構成、というのを自分でしないと自分の頭には入ってこなさそう、日本史。たぶん世界史も。 170619
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<目次> 序章 「史観」を語る前にすべきこと 第1章 「遺跡は人なり」と心得よ 第2章 秘伝・日本史収納整理術 第3章 古代史学派伝奇文学か 第4章 日本書紀を再評価せよ 第5章 史料は原文が面白い 第6章 超「仏教」入門(上) 第7章 超「仏教」入門(下) 第...
<目次> 序章 「史観」を語る前にすべきこと 第1章 「遺跡は人なり」と心得よ 第2章 秘伝・日本史収納整理術 第3章 古代史学派伝奇文学か 第4章 日本書紀を再評価せよ 第5章 史料は原文が面白い 第6章 超「仏教」入門(上) 第7章 超「仏教」入門(下) 第8章 遷都の裏に政教分離あり 第9章 藤原氏で知る系図の秘訣 第10章 時代の境目とはなにか 第11章 日本史上の二大画期 第12章 二つの中国とモンゴルの侵略 第13章 「皇統」とは誰が決めるのか 第14章 歴史は「応仁の乱」以後で十分か 第15章 歴史と地理は不可分なり 第16章 「太閤記もの」の読み方 第17章 世界史から捉える島原の乱 第18章 史的眼力で「忠臣蔵」を考える 第19章 近くの国より遠くのオランダ 第20章 小説を楽しむためのスキル 終章 歴史は「取り扱い注意」で <内容> 歴史の専門家でない小説家の「波」(新潮社)連載の記事をまとめたもの。最初に「歴史の専門家でない」と書いた辺りで、この著者と意見が合うはずもないが、首肯すべきところはある。まずこの著者は思想的にはどちらでもない。第13章とかなかなかニュートラルな意見で、「ごもっとも」だ。また第15章などは私が生徒に伝えようとしてきたところである。第11章の指摘は最近読んだ大沢真幸氏の「日本史のなぞ」と合致する意見だ。生徒に読ませるにはちょっと過激で躊躇する。
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