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フッサールの現象学 新装版 の商品レビュー

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2021/05/17

哲学書で本人の書いたものがわからないというのは、よくわからないというのはよくある。それでも、入門書のたぐいを2〜3冊読めば、わからないないなりになにを問題としていて、それに対して、どういう立ち位置なのか、くらいはわかってくる。 が、フッサールは、本人の書いたものは、1ページも読...

哲学書で本人の書いたものがわからないというのは、よくわからないというのはよくある。それでも、入門書のたぐいを2〜3冊読めば、わからないないなりになにを問題としていて、それに対して、どういう立ち位置なのか、くらいはわかってくる。 が、フッサールは、本人の書いたものは、1ページも読めないし、入門書を読んでも、最初の20〜30ページくらいまではついていけても、だんだん怪しくなってきて、後半はやっぱり意味不明になる感じがあった。 これは、フッサールに限らず、現象学一般についても同様で、まあ、相性がわるいというか、そもそも議論しようとしていることの問題意識がそもそものわたしの関心ごとではないのかと思ってきた。 そういうなかで、最近興味をもつ心理療法や組織開発などの分野で、その背景理論としてフッサールが言及されることが多いので、読んでみた。 読んでみたが、やっぱり難しくて、何度も投げ出しつつ、本にもどり、途中からは、斜め読み、目に入ってきた単語や文章を拾い読みしながら、一応、最後に到達。 わかったことはあまりないが、身体性、相互主観生、生世界などキーワードとして、とても面白いのがあって、ちょっとだけなにを問題にしようとしているかは、共感できたかな? すくなとも、フッサールはしばしば批判されるような「独我論」ではないことはよくわかった。 といっても、相互主観生や生世界といった探求が道半ばであったということもなんとなくわかり、みんな悩んでいるんだな〜という共感はあった。 やっぱ、フッサールと現象学は苦手だな〜と最後に思う。

Posted byブクログ