蜩の声 の商品レビュー
本著者の「聖」「栖」、「杳子」「妻隠」、「槿」、「この道」と読み進めてきて、図書館で借りた。 意図して最晩年の作品である「この道」(2019年)から本著(2011年)の順に読み進めてみた。先入観もあるかもしれないが本著は戦中など記憶の解像度が高く、記憶をたどり回想しながら言葉...
本著者の「聖」「栖」、「杳子」「妻隠」、「槿」、「この道」と読み進めてきて、図書館で借りた。 意図して最晩年の作品である「この道」(2019年)から本著(2011年)の順に読み進めてみた。先入観もあるかもしれないが本著は戦中など記憶の解像度が高く、記憶をたどり回想しながら言葉が綴られていている。言葉を丁寧に綴っていく著者の姿勢は変わりないが、「この道」の言葉のみの透徹感をより感じた。 著者の静かな生活の中で原稿に向かいながら丁寧に言葉を綴る姿が目に見えるようだ。
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