スバルをデザインするということ の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
100台のクルマが通り過ぎるなか、スバルには2回のチャンスしか与えられてない。 北米では質の良いユーザーが付いていた。 流行に左右されず良いものを選ぶリピーター。 北米のマーケットにフォーカスした。 アメリカのスケール感と、ドイツの基本プロポーションを東京で仕上げる。 アメリカでは「強い」デザインが求められる。 頑固な技術偏重で大勢のお客さんとスバルは合わなかった。 魅力的な形に落とし込めていなかった。 負のスパイラルのさなかの2008年からデザイン部長に。 長く続くブランドは少し揺らさないとダメな時期がある。 どんなプロセスを踏んだとしても、 成果はデザイナー個人のクリエイティビティの上に成り立っている。 優秀なデザイナーを集めるには、この会社に入りたいという魅力的な商品を出さなければならない。 デザインを造形イメージだけで構築するのではなく、 「スバル」というブランドの持つ機構としての特徴からデザイン作法を決めた。 まず、「群れ」に入り、光り方を考える。 プロポーション改善は「群れ」との差を数値化。 バランスが取れない従来の「基準値」を変える。 Aピラーの前だし。 ベルトライン位置改善。 「引き算のデザイン」 日本発を精神性の部分から。 スバルの顔の六連星「ヘキサゴン型」その頂点から出発し、リアエンドの六角形の頂点に完結する造形の作法。 開発段階のクリニックの解析は難しい。 おおよその傾向をつかみ、デザイントップの最終判断にしてほしい。 デザイン部長がスケッチを描いてしまえば、そこで全員の思考が止まる。 プロポーションやスタンス。時代性や方向性。 特に「らしさの作法」の指導。 自分の考えを示す説明図としてのスケッチではなく、 プレゼンのためのスケッチになってしまっている。 チームデザインの今、3Dデジタルモデラーの位置づけが重要になっている。 分業が進んだため、デザイナーもエンジニアも全体を計画し考察する能力が落ちた。
Posted by
結局、何のためにデザインするのか その目的を具体的な言葉にすること。 尚かつ、自己満足や一過性で終わらないための哲学を裏付ける。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
”デザインをする”ということがよく分かる。デザインと言うと、モノの形をカッコよくする、ということだけをすぐに思い浮かべてしまうが、そうではない。 最後の筆者の「下手したら、申し訳ありません」という気持ちにだったという言葉が印象深い。
Posted by
- 1